くらもちふさこ先生の作品、
「花に染む」を読みました。
弓道を通じて、とある幼馴染の男女の関係を
描いていくというストーリーです。
風景描写がすごくきれいな作品でした。
同じくくらもちふさこ先生の「駅から5分」という作品の
登場人物を違う視点から描いたスピンオフ的作品だそうで、
こちらも気になりますね。
不思議な空気感があって、内容はラブストーリーとも
ヒューマンドラマともとれると思います。
「花に染む」で検索して下さいね。
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花に染む のあらすじ
ヒロインの宗我部花乃(そがべかの)は
弓道にうちこむ中学生。
花乃が通う倭舞中学校の弓道部には
花乃以外の女子部員がいないため、
花乃は家の隣の神社の息子である圓城陽向(えんじょうひなた)と
圓城陽大(えんじょうはると)関東大会団体戦の男子の部に
エントリーしていました。
実は、花乃が弓道を始めたのは、
小学生のころ隣の神社のお祭りで
流鏑馬を披露していた陽大に目を奪われたのがきっかけでした。
それから圓城と三位一体で練習に励んでいた花乃ですが、
男子チームの一員と言っても着替えの際などに
別行動をしなければならなくなるたびに
「男子になりたい」と感じていました。
花乃の陽大に対する友情なのか恋なのか
判断しづらい感情がすごくよく伝わってきます。
思春期ってこういう気持ちもあったなぁと懐かしく感じます。
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花に染む のネタバレと感想
そんなある日、圓城兄弟の家でもある神社で火災が発生。
知らせを聞いて駆けつけた花乃は陽向を見つけます。
宝物殿に両親がまだのこっているといい、
陽向は花乃の制止を振り切って燃えさかる建物の中に
入っていってしまうのです。
その後、陽向のことを聞き宝物殿に向かおうとする陽大を
花乃は必死に止め・・・。
作品の最初に火事のシーンがあったのですが、
ここに繋がるんですね。
ときどき回想が入ったりしますが、
時系列が分かりづらくなることもなく読みやすかったです。
結局陽向と両親は亡くなってしまい、
陽大は一人になってしまいます。
悲劇的な展開も淡々とした描写なのですが、
むしろかえって切なさが増しているように感じますね。
読んでいるとはっきりとした描写はないものの、
花乃が陽大に想いを寄せているのではないかとおもうのですが、
花乃自身は自分の恋心にまだ気づいていないようです。
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花に染む まとめ
主人公の気持ちが言葉にされなくても伝わってきて、
物語の世界観に入り込めました。
登場人物が中学生のときから物語は始まりますが、
物語が進むとともに主人公立ちが成長していく様子が
よく伝わってきますし心理描写も繊細なので、
どちらかといえば大人向けの作品だと思います。
この作品は全8巻で、完結しています。
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