ねむようこ先生の「三代目薬屋九兵衛」を読みました。
ちょっと不思議な町にある漢方薬を専門とした薬屋を舞台に
ちょっと訳アリな女性をヒロインとしたファンタジーです。
とにかく独特の世界観がとっても素敵な物語で、
なぜこの漫画を今まで読んだことがなかったんだろうと思うくらい面白かったです。
絵もとてもきれいでごちゃごちゃせずシンプルなところが
物語の雰囲気によく合っていると思います。
「三代目薬屋久兵衛」で検索して下さいね。
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三代目薬屋久兵衛 のあらすじ
実家の「薬屋九兵衛」を継ぐために故郷に戻ってきたヒロイン・三久(みく)。
物語は三久が里帰りして2か月経ったところから始まります。
実家を継ぐといっても薬剤師でも漢方医でもない三久は、
「薬屋九兵衛」の二代目当主である三久の祖父・久蔵(きゅうぞう)に弟子入りして
三代目となるべく目下修行中でした。
登場人物の見た目が皆かわいいですね。
おじいちゃんですらかわいく描かれています。
そんなある日、薬屋九兵衛に一人の女性が薬を求めに現れます。
その女性は三久の元同級生で、思いがけず再会した三久は
彼女の経営するバーで同窓会があるから顔を出さないかと誘われました。
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三代目薬屋久兵衛 のネタバレと感想
同窓会に参加した三久は久々に友達と再会し、
学生だった頃の思い出がよみがえってきます。
そんな楽しい時間を過ごしているとふと「森の魔女」の話がでてきました。
三久が学生の頃、近くの森に魔女が住んでいると
まことしやかに噂されていたのです。
かつて魔女を探しに何度も森へ行っていた三久は、
同窓会の帰り道その森を通って帰ることに。
その時突然、茂みから人影が現れます。
その人物は男性だったのですが、思わず「魔女?」と声をかけてしまった三久。
するとその青年は「いや、僕は魔女の…」と意味深に言い残して立ち去ってしまい・・・。
ちょっとした謎解きアリ、恋愛アリ、夢あり、不思議アリの盛りだくさんな展開です。
ゆったりとした雰囲気ですが、テンポよく進んでいくので心地いですね。
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三代目薬屋久兵衛 まとめ
実は初恋の男の子に会いに行ってもいいかの助言が欲しくて魔女を探していた三久。
ところが三久はいつの間にか魔女の森で出会った青年・カナエのことばかり考えるように。
その後、三久は祖父・久蔵がついていた「ある嘘」の真相や、
森の魔女の正体を知っていきます。
そのうちにカナエとの距離も近づいていくのです。
この物語でなにより印象的だったのは個性豊かで魅力的な登場人物でした。
いつもぐーたらしている久蔵や極度の人見知りのカナエのほかにも、
プードル専門のトリマーで見た目もプードルそっくりな女性や
ダイナーを営むレトロアメリカンファッションの女性など。
なかでも「千円で探し物を見つけてくれるかき氷屋さん」が個人的にはお気に入りです。
物語の大筋には関係のない脇役ですが、
そういった一癖も二癖もあるキャラクターたちが独特の世界観を
作り出しているように思えます。
不思議な雰囲気はあってもあまり現実離れした設定はなく、
「もしかしたらこんなことがあるかもしれない」と思わせる作品でした。
ファンタジーが苦手でも楽しめると思います。
この作品は全5巻で、完結しています。
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