遊知やよみ先生の
「福家堂本舗」を読みました。
京都の老舗和菓子屋「福家堂本舗」。
そこには3人の姉妹がいてます。
それぞれの個性を発揮し今日もドラマが生まれております。
古き良き日本の伝統が息づく―ここは京都!
「福家堂本舗」で検索して下さいね。
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福家堂本舗 のあらすじ
京都の東山にある和菓子の老舗「福家堂」。
10年前に婿養子だった父親が亡くなってから
今は母親の駒子が一人でお店を切り盛りして
その貫録を発揮しています。
この福吉家には3人の姉妹がおり、
長女・雛はお店を手伝っています。
それと比べ次女・あられは…、
昨年短大を卒業してから就職もせず遊び歩く毎日。
自由気ままでおもしろいことが大好きな彼女…、
どうやら彼女なりに抱えているものがあるようですが…。
三女・ハナは中学2年生。
通学途中で一緒になる同じクラスの庵くんに
ほのかな恋心を抱いています。
そして彼の方も…ハナは気になる存在のようで…!?
母・駒子が専ら頭を悩ませているのは働きもせず
だらしない生活をし遊び歩いているあられのこと。
福家堂には若い優秀な菓子職人・健司がいるのですが、
あられは健司にいつも憎まれ口をきいては
彼から「お前には失望させられっぱなしだ」と言われる始末。
健司は雛とイイ感じのようなのですが、
どうやらあられはそれが気に入らない様子…、
まるで小さい子が好きな子に対する素直じゃない態度のようで、
見ていてヤキモキしてしまいますね。
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福家堂本舗 のネタバレと感想
福家堂には古くからの常連さんもいらっしゃいますが、
檜山のおじいさんもその一人。
この辺一帯の実力者の彼とのやりとりは…
あちらがたぬきなら駒子はきつね、
裏表が激しいのです。
檜山氏には孫がいてK銀行に勤めている彼は福屋堂の担当です。
檜山さんはよく集金がてらお店にくるのですが、
雛とはこれまたたぬき同士の会話をいつも繰り広げています。
京都の会話は迷路のよう。
どこに本心があるのかわかりません。
それが京都人が“いけず”といわれる所以なのかもしれませんね。
ストレートで野暮な表現を嫌う京都では、
やんわりにっこり相手を拒絶するのです。
いい気になってでしゃばると恥をかくのですが、
京都人同士のやりとりは傍から見ている分には面白いですねぇ。
良くも悪くもとっても日本人らしいなと思います。
伝統をまとった老舗でも、
時代の流れや生き残っていくため、
そしてなによりきっとより良いものを目指していくために、
改善改新していくところもあるんです。
駒子が取り組んだ百貨店進出もその一つです。
普通のお客さんにも食べてもらいたい…
敷居の高かったものから品質を落とすことなくそうしていったのは
素晴らしい試みですよね。
しかしそうは思わない古さに固執する派からは、
老舗の重みをかなぐりすてて儲けに走った女ギツネめ、
なーんて思われちゃったり。
いろいろ大変ですね~。
ある日いつものようにやってきた檜山さんが突然雛に、
まるで定期預金の勧誘をするかのような口調で
出勤前たった数分間の利点訴求型プロポーズをしちゃいます!
迷路のような会話をくりかえしてきた檜山さんの
これ以上はないというくらいに単純かつ明快な申し込み。。
今まで母の言う通りに進学してそしてお店を手伝い、
福屋の跡継ぎになると思われていた優等生の雛。
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福家堂本舗 まとめ
しかしハナはなんとなく気づいていました、
一見従順そうに見える姉の本心は別にあるのではないかと。
静かに黙って周りに合わせるけれども
決して自分は捨てない―和して同ぜず…な雛。
そんな長女がこの結婚の申し込みを受け入れたものだからさあ大変!
福屋堂はどうなるのでしょうか!?
「福家堂本舗」は7巻で完結しています。
「福家堂本舗」は京都の粋な文化が存分に感じられる作品でした!
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