すえのぶけいこ先生の
「HOPE」を読みました。
教室の隅で漫画を描いている地味な女の子は、
美大を目指し絵を描いている年上の男の子に出会い、
漫画家になるという夢を抱きます。
その道は決して楽なものではありませんが、
情熱を武器に夢へ挑む彼女たちの青春ストーリー！
「HOPE」で検索して下さいね。
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HOPE のあらすじ
漫画家になるって決めたのは小学生のとき。
夢が生まれた場所は―福岡県。
夢野ひかり（小5）は漫画が大好きな女の子。
読んでいると時間を忘れ、
そして自分でも漫画を描いています。
廃品回収所はひかりの秘密基地。
時々漫画の雑誌も捨ててあるのです。
キラキラした絵に少し大人っぽいお話…
千鳥すず先生がひかりの超憧れの漫画家さんです。
雨の日は漫画日和。
それは外で遊ばなくても怒られないから
思いっきり好きな漫画を描けます。
ある日の学校で休み時間に漫画を描いていたひかり。
ふとした拍子にクラスメイトに
自分の描いた漫画を読まれます。
！一瞬笑われる…っと恥ずかしくなるひかりですが、
みんなは「自分も描いて！」と次々に言ってくれます。
よかった…笑われなくて…と嬉しくなるひかり。
しかしひかりが描いた漫画を見た担任の先生は
「どうしてこんなものを描いたの、
クラスメイトを茶化す必要がどこにあるの、
あなたのマンガは人を傷つけている、言葉よりも拳よりも卑怯なやりかたで。
こんなのはただの暴力です、一緒になって楽しんでいた人も反省すること！」
そんな言葉を並べてひかりを非難し、
漫画を破り捨てたのでした。
これはいくらなんでもヒドイですよね。
ツッコミどころ満載ですがこれは完全に教師が悪いよなあ…！
『そんなにいけんことをしたんやろうか、
ただみんなによろこんでほしかっただけやのに、
まだ途中やったのに。。。』
ひかりは心の中で自問自答します。
そして『このままは…いやだ！』と、
この時点で意志の強さの片鱗を見せるんですね。
そう、ひかりは一見おとなしそうな女の子ですが
秘めた情熱ははかりしれないんです、
とても強い眼差しを持っている子です！
そうしてすぐに書き直しクラスメイトに見せようとするのですが…、
先生がマンガはいけないことだって…と
もう見てもらえなかったのです。
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HOPE のネタバレと感想
ちゃんと描いたら読んでもらえる、
よろこんでくれると思っていたひかり…。
悲しくなって漫画を川に捨ててしまいます。
しかし「俺の大好きな川を汚すな！」と
全部拾ってきた人がいました。
その人はそれが漫画だと気づくと読んでくれ、
「これ全部描いたなんてすごいな、すっげーいいやん、
おもしろかった！」と言ってくれたのです。
この人は真田悠さん、
東京の美大に行くため美術予備校に通っていました。
「ひかりちゃんの夢は漫画家になることなん？」と聞かれ、
そんなことを考えたこともなく初めて夢を意識したひかりでした。
悠兄ちゃんは真剣にとても楽しそうに絵を描く人。
きっとおんなじキモチ…「描く」ことが大好きなんだと改めて気づいたひかり…。
学校では劇の練習が始まり、
ひかりは絵が描ける大道具を希望します。
しかし担当は照明係…
みんなを陰ながら支えるということを覚えたほうがいい、
自分の好きなことばかりやっていては成長しない…と
担任があえてそういう配役にしたと言います。
悠兄ちゃんに話すと、
そんなに描きたいなら両方やれば…個人で作品出せばいい、
と言われ先生に相談します。
担任はだめだと一喝しますが
他の教師が助け舟を出してくれ許可が出ます。
どうもこの担任にとってひかりは
「扱いにくい子…従順でおとなしそうなくせに心を波立たせる、
特にあの絵…不快だわ」という認識のようです。
な～んか間違ってるよなあこのセンセ。
どうにも嫌な感じです。
絵が描けることを悠兄ちゃんに報告に行くと、
俺はもう描かない…美大に落ちたと言われます。
父親とそういう約束だったらしい悠兄ちゃん、
どうして悠兄ちゃんが絵をやめなければいけないのか…
納得できず悔しく悲しい思いをするひかり。
ひかりちゃんはあきらめないでがんばって…と言われ…。
演劇の練習をきっちりやり遂げることと
下校時刻は必ず守ること、それが条件だったのですが
前日の晩嘘をついて学校で一晩で絵を描き上げることを決心するひかり。
何を描くか…そして一心不乱に紙に向かう
その姿は鬼気迫る迫力と楽しさが…！
翌朝そのまま寝てしまったひかりを見つけた皆、
担任は激怒し絶対にこんな絵は飾らないと言います。
しかし…！ひとりのクラスメイトが
「ひかりちゃんはたったひとりでこの絵を描いてすごいと思います、
わたしはこれを飾りたいです！」
と言ってくれ他のみんなも次々に賛同し手伝ってくれたのです！
見てくれた人がいたんです…！
予備校を辞め実家に戻ろうとする悠兄ちゃん…、
“あきらめないでがんばれ”なんて
自分が誰かに行ってほしかっただけなのでは…と考えながら…。
そのとき駅のホームから学校が見え、
その校舎の4階から貼られた大きな絵が目に飛び込んできます。
一目でひかりのものだとわかるその絵は…、
“勇気を出して！”と訴えかけてくるようで…！
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HOPE まとめ
そのあとには切符を払い戻し東京へ向かう悠の姿があります。
そしてひかりは…
いつか絶対漫画家になる！と心に決めるのでした。
勢いと夢に向かう強さに溢れた作品で、
とてもテンポよく元気をもらいながら読むことができました！
「HOPE」は6巻で完結しています。
「HOPE」は夢を追う強い眼差しを持った彼女たちの作品でした！
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