緒川千世先生の
『カーストヘヴン』を読みました。
ゲームによって決まる
スクールカーストが織りなす人間模様を描いた作品です。
「カーストヘヴン」で検索して下さいね。
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カーストヘヴンのあらすじ
この学校にいつからかあるカーストゲーム。
ルールは簡単で、
学校中にばらまかれたトランプカードを探し、
教室に持って来た一枚のカードの種類によって、
クラス内の身分=スクールカーストが決まるゲームです。
最高位「キング」に他のカーストは逆らえず、
最下層「ターゲット」はいじめの標的となります。
この身分は
次のカーストゲームが行われるまで変わりません。
梓は「キング」に君臨し、
クラスを支配していました。
しかし次のカーストゲームが行われた結果、
取り巻きだった刈野に裏切られた梓は
「ターゲット」へ転落します。
さらに新しい「キング」となった刈野に
「助けて欲しければ、俺のオンナになれ」と
とんでもない条件を出された梓は断固拒否します。
「キング」だったときの恨みから、
ひどいいじめを受ける梓ですが、
気位は高く、強気な態度が続くのでした。
刈野の性格が歪み過ぎててヒドイです。
スクールカーストが
ゲームによって決まるというルールが面白いです。
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カーストヘヴンのネタバレと感想
ルールは単純ですが、
最終的には教室に持って来たカードで判断されるため、
途中人から奪おうが、
交換しようが関係ない所がこわいゲームです。
梓の「キング」は
実はいじめられっ子の日下部から奪い取り、
自分のカードと交換したものであったように、
スクールカーストの下克上は
実際には成立しづらい設定となっています。
しかし今回、取り巻きだった刈野を甘く見た梓は、
ゲームの最中に階段から突き落とされ、
気を失っている間に刈野に「キング」を奪われた上、
犯されてしまいます。
刈野への恨みを募らせる梓に対し、
刈野は全部遊びだと言い放ちます。
カーストゲームによって確定した
スクールカーストを根拠に、
梓へのいじめが始まりますが、
「キング」の気位を引き摺った梓は屈しません。
その態度がさらに刈野の加虐心を駆り立てます。
スクールカーストを利用して、
梓を手に入れようとする刈野の
歪んだ愛情が炸裂してます。
簡単に屈しないからこそ燃えるのでしょうか。
最愛の男を「ターゲット」に落とし、
自分に頼るしか術がなくなるよう仕組んでいますが、
それで手に入るものは一体何!?
と読んでる方が苦しくなります。
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カーストヘヴン まとめ
BL作品は同性愛者ではない人を
恋人にするために、
無理矢理Hしてから手に入れ、
愛情を深めていくものが多いですが、
その中でもこの作品の登場人物の性格の歪み方はヒドく、ゾクゾクします。
好きな人は好きだと思いますが、
拒否反応出る人も少なくないのでは?
読む人を選ぶ作品だと感じました。
ちなみに私はこういうの好きです(汗)
『カーストヘヴン』は2巻まで出ています。
『カーストヘヴン』はスクールカーストを絡めたBL作品でした!
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