惣領冬実先生の
「MARS2巻」を読みました。
学校一ハデな男・樫野零と、
学校一ジミな女・麻生キラ。
軍神MARSに導かれるように出会い
惹かれ合う二人の運命の恋…!
「MARS」で検索して下さいね。
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MARS2巻のあらすじ
零は入学したときから目立つ存在で、
その華やかな雰囲気は女子の人気の的だけでなく、
男子も一目置いてるところがあります。
これまでのキラにとっては別の世界に住んでる人。
入学当初は開校以来の秀才と喜ばれ、
気づけば開校以来の問題児の零。
でもなぜか生徒達には人気があって、
零のいるクラスは妙にまとまりがいい
という評判なのです。
そんな見た目イケイケの零と
まるで正反対なイタイケなキラ。
自分は零に何もしてあげられていない
と言うキラに達也は、
恋なんて何かしてくれたから生まれるもんじゃない、
フィーリングの問題だと励まします。
それに零の場合今までは
言い寄ってきた女の相手をしていただけで、
今度が初めてといえる恋愛で、
キラは零を変えた記念すべき人間だとも。
達也ナイスアシスト!
良いコト言うなぁ!
2巻ではそれぞれの人物像が
少しずつ掘り下げられ、
二人の過去もだんだん明らかになってきます。
零はお父さんが嫌いなようで、
それは自分を病人扱いするからだと言います。
生まれてから一度も怒られたことがなく、
それはオレの人格が攻撃的で凶暴なため
怖くてなにもできないからだと。。。
精神科医に連れて行かれたこともあって
フツーじゃないと思われてるとも。。。
拘禁服は屈辱的だよなんて言う零…真相は??
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MARS2巻 のネタバレと感想
そして最大のキーポイントとなってくるのは、
零には聖という双子の弟がいて、
だけど2年前の秋に亡くなったということ…!
零とは正反対の性格で優しくて気が弱く、
ノビノビ育った零に対しウジウジ育ったとか。
その聖の死に大きな秘密が隠されていそうです。
先生たちが話している、
大の大人だってあんな目に遭えばたまらないという、
2年前のあの事件とは?!
美術部の3年生・倉沢先輩はイヤな奴です。
周りの期待や評価に押しつぶされそうになっていて、
でも零に言わせると彼の絵は、
「丁寧だし綺麗なんだけど…それだけ…かな。
うまく描けてるけど、中身がない」と。
零のように何もわかってなさそうで
でもホントはわかってる人にそう言われるとキツイですよね、。
倉沢先輩の盗作疑惑のとき、
「あれはキラの絵だ。おまえには描けない。」
そう言い切る零の見る目の鋭さというか
絶対的な感性と自信を垣間見た気がします。
キラも気づいているように、
零は勉強できないんじゃなくしないだけ。
ただバカになってるだけで本当はすごく頭のいい人。
鈍感なんかじゃなく表現が乱暴なだけで、
本当はすごく感性の豊かな人。
そうむしろすごく敏感で頭の回転が早くて、
ときどき怖くなるほどなんです。
零から感じる怖さ―…、
理屈なんて通用しない、
正しいと思えばなんでもする、
たとえそれで自分が破滅しても…。
零に対する教師の評価は
決して悪いものじゃないことも、
彼の人徳のようなものを感じさせます。
「樫野はムチャはするが、わけもなく他人を殴るような人間じゃない」
そう言ってもらえるだけでも彼の為人がわかるってもんです。
3年女子に絡まれたキラが、
「なにも知らないくせに勝手なこといわないで!」
とくってかかったところではキラの強さの一端が見られます。
それを見た晴美も驚いたとともに助けてくれるシーン、
やはり晴美は根はイイ子なんだと思いますね。
キラは一見弱弱しい人物のようにも見えるけれど、
芯の強さを持っていることが時折わかります。
“いままでいっぱい怖いものあった。
でもいまはなにも怖くない―樫野くんと一緒なら…”
その想いからもわかるように、
零と出会ったことでさらにキラは強くなっていってるんですね。
“好きになるほど不安になるのはなぜなんだろう―”
わかるなー!
これは相手が零じゃなくったってそうですよねぇ。
だけどお互いが本気で惹かれ合っているのがわかりますね。
あの零がキスひとつであたふたしたりと、
いざ本気になるとなかなか手出しできないタイプだったり。
初デートで飛び降り自殺に遭遇し呼吸停止になった零。
キラが人工呼吸をし蘇生させましたが、
かなりポイントとなるシーンです。
キラの強さも見られますが、
ここで零の過去のトラウマみたいなものが滲み出てきます。
…やはり聖の死と何か関係があるようですね…?
しかし聖のことは達也にすら知らされていないようで、
聞いてはいけない…これ以上触れてはいけない気がする、
何か恐ろしいものを感じさせます。
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MARS2巻 まとめ
以前いた心理療育センターを訪れる零。
“心の傷は身体の傷と違って、治る治らないじゃない。
どう乗り越えるかが問題”
そう言われていることからやはり過去のトラウマが伺えます。
“まだ、弟を殺したのは自分だと思ってるの?”
という衝撃のセリフで2巻は終わり次巻に続きます…!
「MARS」は15巻で完結しています。
「MARS 2巻」は二人の過去が次第に明らかになる作品でした!
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