おおうちえいこ先生の
「若おかみは小学生!」を読みました。
原作は令丈ヒロ子先生が
青い鳥文庫にて発表した児童文学です。
両親をなくし旅館を営む祖母に引き取られた小学生の、
若女将としての奮闘記です。
「若おかみは小学生!」で検索して下さいね。
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若おかみは小学生! のあらすじ
12歳のおっこは誕生日の日に
車の事故で最愛の両親を亡くします。
同じ車に乗っていたにもかかわらず不思議な声に導かれ、
ほぼ無傷で生き残ったおっこ。
祖母が営んでいる「春の屋旅館」に
引き取られる事になりました。
寂しくてこっそり涙するおっこの前に、
幽霊の少年“ウリ坊”が現れます。
ウリ坊はおっこを元気づけるとそっと消えていくのでした。
春の屋旅館では他にも湯治中の男の子、
茜と出会うことになりました。
母親を亡くし、自身も体が弱いことから
すっかり意地悪になってしまっている男の子です。
茜は女将であるおっこの祖母にも容赦ない言葉をあびせます。
かっとなったおっこは思わず茜に弱虫!と叫んでしまいます。
すると祖母は茜の前でおっこを叱り、
旅館の人間として頭を下げさせるのでした。
この後、祖母は過労で倒れてしまうのですが、
この茜の前で謝らせるエピソードは、
おっこの旅館側の人間としての初めての試練ですね。
同じ年頃の子供同士とはいえ、
立場をわきまえなさいという事です。
でもいきなり旅館の子になったおっこには
なかなか理解できないことですよね。
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若おかみは小学生! のネタバレと感想
過労で倒れた祖母が運ばれた病院で
一人心細く時間を過ごすおっこの前に、
またウリ坊が現れました。
両親を亡くしたばかりのおっこには、
また祖母までも失うかもしれないという恐怖心があります。
そんなおっこをウリ坊は必死にはげまし、
ずっと隣でついていてくれるのでした。
祖母は翌日無事に退院することが出来ましたが、
今度は近くの旅館「秋好旅館」の親子が
春の屋にやってきました。
見るからに意地悪なおばさんと
わがままお嬢様というなりのふたり。
お嬢様の真月はおっこと同じ
小学校のクラスメイトでした。
そして秋好旅館の女将は
春の屋旅館を買い取りたいという申し出をしてきたのです。
ただでさえ人手が足らず女将がまた倒れ万一のことがあれば、
春の屋で働く人たちは露頭に迷うことになります。
春の屋を売り払い隠居したほうが良いのではと、
高笑いする秋好の女将。
青ざめる祖母を前にして、ついおっこは
「あたしがおばあちゃんを助けて、あとを継いで春の屋を守っていく!」
と言ってしまうのです。
いやいや、啖呵きっちゃって…。
まわりの人たちもわぁ~って雰囲気になり、
祖母まで「明日から若おかみの修業するかい」
なんて聞いてますけども。
おっこはまだ12歳の小学生ですよ。
一生のことをそんな簡単に決めちゃっていいのかと思いますが…。
これから先、失敗したり苦労したり、
でもその分喜びがあったりの中で、
おっこ自身も自分で将来の事を考えることが何度もあるんでしょうね。
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若おかみは小学生! まとめ
意地悪お嬢様の真月もなんだかんだ助けてくれて、
いいライバルとして争っていくみたいですし、
意地悪男子の茜もおっこの頑張る姿を見て、
自分もがんばるために東京に帰って行きました。
それにしてもライバルの真月ちゃんは、
顔も美人さんだし旅館のあととり娘として、
すでに経営学を習い語学も堪能ときてます。
こんなすごいライバルを前におっこはどう戦っていくのでしょうか。
おっこには頑張ってほしいですね。
「若おかみは小学生!」は7巻で完結しています。
小学校の図書室で青い鳥文庫を借りた世代の乙女たちにぜひ読んでほしい、
明日をがんばる勇気をもらえる作品でした。
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