本田恵子先生の
「月の夜 星の朝」を読みました。
中学生のヒロインが、
幼い頃キスをした初恋の男の子と再会し、
様々なすれ違いがありながらもお互いに
惹かれていくというストーリーです。
とても優しい雰囲気の作品で、
読んでいて懐かしい気持ちになりました。
1980年代の作品ですが、
物語は時代を感じさせず、現代のものとして楽しめました。
登場人物のファッションがレトロでかわいかったです。
「月の夜 星の朝」で検索して下さいね。
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月の夜 星の朝 のあらすじ
梁川りお(やながわりお)は
朝日野中学の女子バスケットボール部の副キャプテン。
4歳のころ、伯母の結婚式で
坂本遼太郎(さかもとりょうたろう)とキスをしたことを
ずっと覚えていました。
それから10年間離れ離れになり
全く接点の無かったりおと遼太郎ですが、
中学対抗のバスケットボールの試合で偶然に再会します。
再会した遼太郎に対し淡い恋心を抱くりおですが、
そんなときバスケ部の先輩・森村靖彦(もりむらやすひこ)
に告白されて気持ちが揺らぎます。
森村の気持ちはチームメイトにはバレバレのようですが、
りおは全く気付いていなかったようです。
鈍感なりおもかわいいですが、
そんなりおの行動に一喜一憂する森村は少し不憫に思えてしまいますね。
ある日、人気女優の伯母・夏目鏡子(なつめきょうこ)
の紹介で、テレビドラマ「北風の後ろの国へ」に
エキストラ出演することになったりお。
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月の夜 星の朝 のネタバレと感想
そのドラマは病気でなくなった
少女の日記をもとに作られたノンフィクションで、
りおは亡くなった少女が遼太郎と
恋人同士だったことを知ってしまいます。
そして遼太郎が本人役でそのドラマに
出演するというのです。
そのうえ、主人公役の
人気アイドル・杉田聖子(すぎたせいこ)がケガで降板し、
りおがその代役を務めることに。
ところが、りおが相手役を務めることを遼太郎はなぜか嫌がり・・・。
りおと遼太郎がお互いに惹かれていることは明らかなので、
読んでいてもどかしいですね。
結局、病気で亡くなった少女は
遼太郎に片思いしていただけで、
その思いを尊重した遼太郎が恋人だったふりをしていたのです。
でも、りおにだけは嘘をつきたくなかった遼太郎は
結果としてりおを拒否するような態度をとってしまって、
そんな不器用なところは中学生らしくて微笑ましかったです。
だた、そんなことに気づかないりおは
森村の告白にOKしてしまい、二人はすれ違いですね。
ただ、森村と付き合ってはいても、
りおの気持ちは遼太郎にあるようですが。
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月の夜 星の朝 まとめ
個人的には森村のことが好きなのに、
相手の幸せを想って身を引くりおの親友の浜田麻衣(はまだまい)が
健気でよかったです。
わざと明るく振る舞っているところは何とも言えないですね。
ここまでタイミングがずれっぱなしなりおと遼太郎ですが、
この先はどうなっていくのか気になりますね。
レトロさや懐かしさの感じられる作品でした。
この作品は全8巻で、完結しています。
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