幹本ヤエ先生の
「十十虫は夢を見る」を読みました。
昭和初期の東京で、とある喫茶店を舞台に、
不思議なチカラを持つ青年と喫茶店のウエイトレスが
様々なトラブルを解決していくというファンタジーです。
昭和初期が舞台ということもあって、
作中のファッションや街並みがレトロで可愛かったです。
着物や右から左に読む看板などが印象的でした。
「十十虫は夢を見る」で検索して下さいね。
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十十虫は夢を見る のあらすじ
昭和四年の東京、喫茶店「十十虫(てんとうむし)」で
一人の青年がある女性から
「夢にでて探しものを言い当ててくれたお礼」を
されているところから物語は始まります。
その青年の名前は高月英兒(たかつきえいじ)。
十十虫の常連客の男子高校生です。
実は英兒には、他人の夢に侵入して必ず当たる
「お告げ」をするという不思議なチカラがありました。
英兒本人は、人の夢に入ったという記憶はなく
全く身に覚えのないことなのですが、
その夢にはしばしば喫茶店・十十虫も出てくるということで、
英兒の夢を見た人が時折店にやってきていたのです。
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十十虫は夢を見る のネタバレと感想
十十虫では二ヶ月前から叶美和子(かのうみわこ)
という女性がウエイトレスとして働いていて、
なぜか美和子と英兒は犬猿の仲。
二人は顔を合わせればいつも喧嘩ばかりしていたのでした。
なぜ美和子は英二のことを気嫌いしているのかは不明ですが、
英兒と美和子の掛け合いはテンポが良くて面白かったです
そんなある日、十十虫に一人の幼い少女がやってきます。
太田希望(おおたのぞみ)と名乗るその少女曰く、
夢の中で英兒から「君は今日お父さんの手から離れてしまい、
独りぼっちになってしまうだろう。その時は僕のところへおいで。」
と告げられたというのです。
どうやら迷子になってしまった希望。
「お告げ」をした張本人とその付き添いとして、
英兒と美和子は希望の父親を捜しに行くことに。
ところが、迷子になった経緯を希望に聞くと
「希望が迷子になったのではなく、父親が誘拐された」と聞かされ・・・。
希望がかわいいですね。無表情に見えるのですが、
時折感情豊かに感じさせるところもあり、不思議な魅力を感じます。
結局、希望の父親も無事に見つかり第一話は終わります。
つづく第二話、三話も同じように
夢のお告げで英兒を訪ねてきた人のトラブルを解決していく、
という形で物語は進んでいきます。
訪ねてくる人物は、虫が大好きな少女だったり、
洋裁が趣味の男子高校生だったりと
バリエーション豊かで飽きさせないですね。
どれもハッピーエンドなので読んだ後の後味がいいです。
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十十虫は夢を見る まとめ
時代背景が関東大震災後の時代ということでしたが、
キャラクターの雰囲気は現代ものの漫画と
さほど変わりはないのでスムーズに読めました。
昭和初期の歴史や文化のことを
よく知らなくても楽しめる作品だと思います。
この作品は現在連載中で、8巻まで出ています。
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