渡辺カナ先生の
「ステラとミルフイユ」を読みました。
厳格な家から逃げるように一人暮らしを始めた男子高校生が、
アパートの他の住人と関わるようになり自分を取り戻していく、
自分探しストーリーです。
「ステラとミルフイユ」で検索して下さいね。
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ステラとミルフイユ のあらすじ
葉山銀河(やはまぎんが)は高校に入学したばかりの15歳。
父親は医者で、銀河も幼い頃から医者になるべく父親に強制されてきました。
常に父の言いなりで自由もない生活に嫌気がさした銀河は、
父を偽り一人暮らしをすることに成功します。
小さなアパートでようやく自由を手に入れた銀河。
そこで銀河は隣の住人である桃野椿(もものつばき)と
姪っ子のさくらに出会います。
椿は銀河より8歳年上で元ヤンキー。
姪のさくらと二人暮らしという、
やはり事情がありそうな女性でした。
そして人と関わらずに生きていきたいと願っていた銀河の領域に、
椿とさくらはズカズカと足を踏み入れてきました。
年上で元ヤンの椿にとって、
父親からの卒業だとか自由への旅立ちなどというものは、
ちょっと笑える程度のものなのです。
銀河は15歳なんですけど、
見た目はちょっと大学生くらいの大人っぽい感じなんですよね。
もう少し少年ぽかったら
椿の対応もちと違っていたような気がしますけど。
今回の一人暮らしも、
執事の山岡に協力してもらって生活費も
家で面倒みてもらってるし、
ちょっとやることがお坊ちゃんなんですよね。
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ステラとミルフイユ のネタバレと感想
椿に背中を押され、
まずはアパートの住人達に挨拶をしにいくことにした銀河。
そんな一つ一つの事も
人と関わることを避けてきた銀河には新鮮でした。
新しい高校でも友達を作ろうとはしない銀河に、
話しかけてくる同級生がいました。
学級委員長の井ノ上みちるです。
彼女は先生に頼まれたから
銀河に話しかけたのだと臆面もなく言ってのけますが、
実は彼女は同じアパートの住人の妹でした。
そしてそのつながりで後ろの席の
林朔太郎(はやしさくたろう)とも知り合いになります。
みちるは姉が同棲している彼氏のことが好きらしいのですが、
恋バナを聞く事も初めてで思わず「すごい!」と本音をもらします。
人を好きになったこともないし、
誰かに好きになられた経験もない銀河にとって、
誰かの事を一生懸命に考えている人がいるという事に驚きなんですよ。
銀河は父親に愛されていると感じたこともなかったし、
母親は銀河を置いて家を出てしまっていたので
ずっと乾いた感情の中で生きてきたんですね。
なるほど、なるほど。
ようやく銀河の人となりが見えてきたような気がします。
銀河は隣の住人、椿の事が
どんどん好きになってしまうのですが、今後どうなるんでしょうかね。
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ステラとミルフイユ まとめ
生まれたてのヒヨコみたいに
恋だと刷り込まれてしまったのかなぁという気もしますが、
恋愛として成就させられるのでしょうか。
そして父親との関係は…。
「ステラとミルフイユ」は3巻まで出ています。
必死に自分探しをする高校生に、
自分の青春時代の心の葛藤を重ねてしまう、そんな作品でした。
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