大谷博子先生の
「翔子の事件簿」を読みました。
北海道の田舎に住みつき小説を書いている恋人と、
いつのまにかその家に君臨してる彼女…翔子。
翔子のいるとこ事件あり!
北の大地から送る愛と感動の家族物語。
「翔子の事件簿」で検索して下さいね。
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翔子の事件簿 のあらすじ
乾亨はもうじき30歳。
俗世を逃れて北海道のド田舎に住みつき、
乾一磨というペンネームでミステリー小説を書いている
変人…と周りからは思われています。
彼の相棒…浅見翔子はまだ21歳。
本当はスタイリストになるのが夢だったけど、
いつのまにかそれ以上に彼のそばにいたがってる
自分を発見しそして彼の住みかに君臨…!
アシスタント兼家政婦兼雑用係兼…未来の嫁さんです。
乾亮は亨と5分違いで生まれた双子の兄貴。
ときどきやって来ては二人の間をかきまぜてゆく
悪趣味なやつです。
…なにやらこの3人の間には複雑な過去があったようですが…。
翔子はハッキリ言って強者!
どんなところが強者かというと…。
免許取りたての新品の若葉マークで
えらく威勢のいい運転をして
亨をヒヤヒヤさせているかと思うと、
出先で虫垂炎になってまたしても亨を心配させちゃいます。
翔子の両親は早くに亡くなっており、
ずっと親代わりをしてくれた姉の累子さんも
2年前事故で亡くなりました。
なので内縁関係とはいえ家族として入院手続きをする亨。
同室で隣のベッドに入院しているのは上条小夜子さん。
胃の大部分を切除する大きな手術をしたようです。
彼女には5歳年下の弟・真砂夫がいるのですが
お見舞いに顔を出してもとても不愛想な彼。
しかし二人はたまにカーテンを閉ざして…妙に意味深…。
隣は何をする人ぞ???
そして翔子は見てしまうのです…キスしている二人を…!
小夜子さんが言うには二人は血がつながっておらず、
真砂夫は二度目の母の連れ子だとか。
「自分でもどうかしてると思う」という小夜子に
翔子は「人を愛する気持ちはシンプルで本能的なもの…
自分ではコントロールできない、
それを恥じたり責めたりするべきじゃない。
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翔子の事件簿 のネタバレと感想
相手がどうだろうと自分以外の人間を大事に思えるなんて
すごいこと!むしろ大いに誇るべき」と熱っぽく語ります。
二人が純粋に愛し合っているならそれでいいのですが…
真砂夫のあの醒めた目…それがどうしても気になる翔子。
…笑うと姉に似ている小夜子を放っておけないのです。
目は心の窓、心を映す鏡、
そして目は口ほどに物をいうと言いますが…。
一見どこにでもありそうな家庭を中心にしたストーリーで
決して派手ではない大人の話ですが、
とても人間味に溢れていて
それが他にはない面白さになっています。
そしてとにかく翔子がすごくピュア。
自分をちゃんとみつめてごまかさない強さも持ってます。
周囲の人までもキレイな気持ちにしていく
翔子の純粋さがとても魅力的です。
たとえ架空の世界であってもそれなりに考えさせられ
教えてくれるものってたくさんあるんですよね。
思わずハッとするような、
誰しも心に引っかかるよなセリフが
必ずどこかにあると思います。
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翔子の事件簿 まとめ
北海道という土地柄から伝わってくる大らかさが
作品全体に朗らかさをもたらしているところも
魅力の一つだと思いました。
「翔子の事件簿」は13巻まで出ています。
「翔子の事件簿」は強くて純真な主人公が
身の回りで起こる事件を乗り越えていく作品でした!
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