津雲むつみ先生の
「花衣 夢衣(1)」を読みました。
この漫画は、画家の娘として生まれた双子姉妹、真帆と澪の
数奇な運命に弄ばれる愛と憎しみを描いた大人気大河ロマン漫画です。
「花衣 夢衣」で検索して下さいね。
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花衣 夢衣 のあらすじ
この漫画の主人公である真帆と澪は双子の姉妹です。
突如倒れてしまった父親の入院費を稼ぐために、
姉として生まれた真帆は米将軍将校宅に住み込みの手伝い、
妹の澪は母の和裁を手助けしながら骨董店に勤め、家計を支えていました。
貧しいながらも温かな生活、そんな生活に二人は満足していたのですが、
ある日、真帆と澪の運命が大きく変わる出来事が発生します。
なんと、真帆が澪に代わってレイプされてしまったのです。
骨董店に勤めていた澪の下にある日、
外国人から食事の誘いが届いたのですが、
澪はその誘いをあまり快くは思っていませんでした。
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花衣 夢衣 のネタバレと感想
そんな妹の様子を見かねた真帆は、
双子であることを活かして自分が食事に出かけることを提案します。
その提案を受けてしまったが為に、
結果として真帆は外国人に無理矢理犯され、その上妊娠までしてしまい、
更には中絶の手術によって子供が産めない体になってしまった姉の姿を見て、
澪は「本来なら全て自分に起こるはずの出来事だった。」と思い悩むことになります。
一方の真帆はただただ辛い現実にどうすることも出来ず、
自身の辛い境遇を忘れるため、そして家族から離れるため、
家族のもとを離れて一人金沢で仕事をすることを決意するのです。
この巻はそんな真帆と澪の数奇な運命にまつわる話を描いた前半部分と、
澪の金沢での生活を描いた後半部分の二つの話で構成された巻になります。
真帆は金沢に行くことによって
多少の心の平穏を手に入れることが出来たのですが、
当時の女性にとって子供が出来ないというのは
一生結婚出来ない事とほぼ同義でした。
彼女は金沢で一人心惹かれる男性を見つけるのですが、
彼が跡取り息子を探していることを知り、恋心を諦めようとしてしまいます。
結婚したいのに、子供が欲しいのに出来ない。
そのバックグラウンドまで考えると、酷く心が締め付けられる漫画でした。
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花衣 夢衣 まとめ
この漫画を読んでいて抱いた感想は
「リアルだからこそついつい考え込んでしまう」ということでした。
漫画にはしにくいような出来事も忠実に描かれており、
文庫本を一冊読み終えたかのような満足感を得ることが出来ました。
「花衣 夢衣」は十一巻で完結しています。
この漫画は、話がしっかり練られているためとても読み応えのある漫画でした。
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