樹なつみ先生の
『OZ 完全収録版』を読みました。
核による第3次大戦後の荒廃した世界を往く者たちがいました。
目指すのは伝説の都市OZ!
「OZ 完全収録版」で検索して下さいね。
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OZ 完全収録版 のあらすじ
かつての世界を壊滅させた第3次大戦から31年後。
荒廃した世界の中、
紛争地帯を往く危険な旅をする一行がいました。
元雇われ傭兵の武藤(ムトー)、
天才少女フィリシア・エプスタイン博士、
フィリシアの命令しか聞かない機械人間エプスタインMJⅢ型試作型1019。
この世界ではおとぎ話とされる、
幻の都市の存在がささやかれていました。
大戦前に某財団が資金提供していた頭脳集団OZが、
最先端の科学力で大戦を切り抜けて作ったとされる都市・・・
それが世界のどこかにあると言うのです。
それぞれの夢と目的のため、
戦いも飢えもない伝説の都市・OZを目指します。
東西冷戦の時代、
核開発競争の激化によって、
世界が本当に消滅する危機が迫っていました。
この当時の人が思い描く未来は、
科学が発達し夢溢れる世界になるものと、
逆に核戦争等によって世界が終末を迎えるものと2パターンに分かれますが、
この作品は後者の近未来を描いたSFアドベンチャーの金字塔的作品です。
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OZ 完全収録版 のネタバレと感想
核戦争によって世界の人口は激減、
主要都市や産業施設は消滅。
各政府も壊滅し、
かつての国家は分裂します。
内乱や紛争が耐えない世界で、
傭兵としてサンレイト連邦共和国正規軍に雇われていた
ムトー一等軍曹は、15歳の天才少女フィリシア・エプスタイン博士と
フィリシアの兄リオンが作った機械人間エプスタインMJⅢ型試作型1019と共に、
戦いも飢えもない伝説の科学都市OZを目指すことになりました。
OZに住む科学者のことをフィリシアは
「現代の魔法使い」と呼んでいますが、
これによりこのお話が「オズの魔法使い」を
モチーフにしていることが分かります。
契約違反の脱走兵としてサンレント軍に追われるムトー、
世間知らずなフィリシア、赤ん坊並みの判断力しかないが、
人工知脳を搭載し凄まじい戦闘能力を備えている機械人間1019
この3名で、
紛争あふれる大地を渡っていかなければなりません。
中継地点のオデッサ峡谷にて、
次の案内人であるエプスタインMJⅢ型試作型1021から
自分は狂いだす危険がある欠陥品だと知らされた1019。
暴走して1021を殺し、
生きる意味を問い質して涙する1019を
ムトーは哀れに感じます。
逆に1021は人間のように
差別意識を持って1019を見下していたことにゾッとし、
ムトーはOZのやり方、リオンの考え方に疑問を抱くようになります。
フィリシアは兄リオンに会うため、
1019は自分の欠陥を修正してもらうため、
ムトーは幻だったOZを見るという夢のため、
それぞれの目的を胸にOZを目指す3人の前に、
次々と困難が降り掛かります。
果たして3人は無事にOZへと辿り着けるのでしょうか?
そして、OZは本当にいわれてるような
理想郷なのでしょうか?
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OZ 完全収録版 まとめ
この作品の単行本が出たのが1990年、
完全収録版は14年後の2004年に背景等大幅な加筆修正をし、
番外編を加えたものです。
人物はほぼ当初のまま作品の雰囲気を残しているそうですが、
全く古さを感じさせません。
当時ハマっていた人が大人になって改めて読んでも面白いと思いますし、
全く知らない今の中高生が読んでもハマれる、
世代を超えて楽しめる作品だと思います。
『OZ完全収録版』は5巻で完結しています。
『OZ完全収録版』は近未来を舞台にした人間ドラマなお話です。
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