山中ヒコ先生の
「王子様と灰色の日々」を読みました。
貧乏な女子高生が、超がつくほどのお金持ちの息子と
何故か双子のようにそっくりな顔をしており、
ひょんなことから彼の身代わりとして
生活することになってしまうストーリーです。
ヒロインの感情がすごく伝わってきて、
ときどき読んでいて少し切ない気分にもなってしまいました。
「王子様と灰色の日々」で検索して下さいね。
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王子様と灰色の日々 のあらすじ
大川敦子(おおかわあつこ)は、
学校ではいじめを受け、父子家庭なのにもかかわらず
父親は酒浸りで働かず、援助交際まがいのことをして
生活費の足しにしていました。
そんな敦子にとって一番不幸なことは
「人を好きになること」。
父親にひどい扱いを受けようと、
同級生からいじめを受けようと、顔色一つ変えない敦子は、
強いというより弱さを隠そうと必死になっているような感じがして、
なんだかやるせない気持ちになります。
敦子はすべてにおいて「諦め」
のようなものをもっているように思えてしまいます。
ある日、敦子は身なりのいい3人の男子高生と
トラブルになってしまいます。
3人は大企業の乃木グループの御曹司・乃木至(のぎいたる)と
その護衛の信也(のぶなり)、至の異母兄の遼(りょう)。
突然彼らに連れ去られてしまう敦子ですが、
至と顔が双子のように似ているとわかります。
そこで屈辱的な扱いを受ける敦子ですが、
信也だけはやさしくしてくれ、淡い恋心を抱きます。
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王子様と灰色の日々 のネタバレと感想
翌日、遼が敦子のもとを訪ねてきて、
至が失踪したと告げます。
そして至の失踪が公になれば、
護衛の信也がその責任を取らされるかも知れないと知った敦子は、
顔がそっくりな至の身代わりとして過ごすことを決意し・・・。
信也が見せた優しさは、
裸足でいた敦子を気に掛けるという人として
ごく当たり前のことでしたが、
敦子にとってそれはものすごく特別だったのだなと思うと
切なくなってしまいますね。
信也のために、母親がほめてくれた大切な髪を切ってまで
至の身代わりとなったのに、
再会した時、信也は敦子のことを覚えていませんでした。
そしてまた「一番不幸なことは人を好きになることだ」
と感じてしまう敦子。
すごく切なかったです。
人にありがとうと言われたからという理由だけで、
対人アレルギーも我慢するし、
男らしい声を出そうとタバコまで吸い始める敦子が健気すぎて、
幸せになってほしいと願わずにはいられません。
そんな敦子を見ていて、
遼も心を揺さぶられてきているようで、
今後どうなっていくのか気になります。
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王子様と灰色の日々 まとめ
シンプルな背景で、
言葉がなくてもキャラクターの気持ちが伝わってくるような作画で、
ゆったりと静かな雰囲気のある作品でした。
この作品は全4巻で、完結しています。
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