oimo先生の
「オゲハ」を読みました。
心に孤独を抱える少年と宇宙からきた半人、
半虫の生命体との交流の物語です。
「オゲハ」で検索して下さいね。
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オゲハ のあらすじ
空から落ちてくる物体を窓から目撃した中学生キジは、
それが落ちた大きな公園に急いで向かいます。
落ちた物体は大きな卵状のもので、
下の方から触手のようなものを数本伸ばしています。
キジが近づいてみると中に人のような顔が透けて見えます。
キジは棒切れで卵を割き、中の物体を取り出します。
それは巨大な蝶のような姿で、顔だけは人のかたちをしていました。
キジは「おもしれー」と言ってそれの足を持って、
ずるずると引きずり家に持ち帰るのでした。
自分の部屋に連れてきたその生命体は、人の顔を持ち、
頭には触覚、手の部分はアゲハ蝶の羽、足は完全に虫のそれでした。
キジはフライドポテトを投げてその生命体に食べさせます。
見よう見まねで食べ、キジの言った言葉をオウム返しする生命体。
アゲハ蝶の汚いやつだからお前の名前はオゲハな…
とキジはうっすらと笑いながら言うのでした。
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オゲハ のネタバレと感想
虫とか、芋虫が苦手な方は注意が必要な感じもしますが、
オゲハの顔はちょっと可愛い感じに描かれているのが救いです。
キジは決して可愛がろうと思って連れてきたわけではないようで、
キジの言動とかを見てると病んでるな~と思ってしまうのですが…。
その頃、あの公園の卵のところに二匹の巨大な芋虫がいました。
割かれて中身のない卵を見て、引きずられた後を追いかけていきます。
翌日、キジが学校から帰るとすぐに段ボール箱に入れたオゲハを確認します。
気持ちわりーと笑いながら、オゲハを放っておいてハンバーガーを食べだすキジ。
オゲハが食べたいといっても、
キジは自分が嫌いなピクルスを一つ投げてよこすだけです。
深夜、寝静まった家の中からオゲハは脱走を試みますが、
マンションの外廊下に出たところで再びキジに捕まってしまいました。
ぽろぽろと涙を流すオゲハ。
翌日、キジは外は悪い人ばかりだから二度と外へは出るな、
と言い”ショーグン”という名前の木の人形をオゲハに友達だと言って与えます。
オゲハに食べ物も与えず、
段ボール箱に閉じ込めている内にオゲハはどんどん弱り、
臭いもすごくなっていきます。
学校で先生に蝶にも餌をやらなければだめだと教えられたキジは、
初めてお茶碗によそった白いご飯を与えるのでした。
塾をさぼっていた事が母親に知られてしまい、キジはプチ家出をします。
オゲハも自分の洋服で変装させ自転車に乗せて連れていくのですが、
途中であの2匹の芋虫にオゲハは目撃されるのです
触手を使ってオゲハを取り戻そうとする芋虫ですが、
自転車のスピードについていくことができません。
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オゲハ まとめ
芋虫たちはオゲハの事を”種”と呼んでいたのですが…。
うーん、キジの行動とか人としてどうよ…と思うんですが、
正直どっちに感情移入して読めばいいのかわかりません。
キジもどうかと思うし、でも宇宙から来た殺傷能力を持った蝶…。
とりまく芋虫たち…。
続きを読んだらもうちょっと理解できるかもしれません。
「オゲハ」は3巻まで出ています。
私も虫が苦手なんですが、意外にすらすらと読めました。
少年の心の闇にちょっと胸が痛くなりました。
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