大和和紀先生の
『N.Y.小町』を読みました。
男勝りの娘が出会ったアメリカ人の言葉で、
自由の国アメリカのニューヨークを目指すお話です。
「N.Y.小町」で検索して下さいね。
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N.Y.小町 のあらすじ
時は文明開化直後、明治時代の東京に
小間物問屋木乃花屋の若主人として働く、
志乃16歳がいました。
跡継ぎがしばらくできなかった木乃花家で
16年間男児として育てられてきましたが、
父親の後添えに男の子が生まれたため、
急遽嫁に出されることになりました。
自分の将来を暗澹たる気持ちで見据えた志乃は、
道上寺で出会ったアメリカ人のダニエル=アーヴィングから
アメリカでは女性が仕事をしており、
特にニューヨークでは第一線で活躍していると聞いて、
ニューヨークへの憧れを募らせていきます。
家出して横浜に停泊している黒船に潜り込み、
アメリカへの密航を企てた志乃でしたが、
船が着いたのはなんと蝦夷が島(北海道)の函館。
イギリス人のキャプテン・ブラキストンの邸宅にある条件で
住まうことになった志乃でしたが、
一緒の船に乗ってきたアーヴィングに次第に心を惹かれ始めるのでした。
明治のじゃじゃ馬娘・志乃の
あっぱれな活躍振りが痛快な作品です。
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N.Y.小町 のネタバレと感想
『はいからさんが通る』でおなじみの大和和紀先生が描く、
明治時代の日本人女性とアメリカ人男性の恋物語です。
大和和紀先生の絵にはこの2人の設定は、
ぴったりハマっています。
現代よりも女性に自由がなく、結婚も親が決め、
もちろん外に出て仕事をするなんてもってのほかという時代に
生まれた木乃花志乃が主人公。
小間物問屋の実家の事情で、男として育てられ、
若主人として家業を切り盛りしていた志乃は、
剣術や学問も優秀ですが、家事は全く出来ません。
しかし、志乃の父親の後添えに男の子が生まれ、
志乃は男であることを捨てるよう求められます。
断固拒否した志乃に対し、父親は今度は縁談を持ち掛け、
花嫁修業をするよう申し渡しました。
反発した志乃は、寺で出家しようかと思案中に道上寺で出会った毛唐(白人)を
暴漢から助けます。
彼は開拓使で働くアメリカ人のダニエル=アーヴィングでした。
彼の言葉に導かれ、志乃はアメリカのニューヨークを目指そうと、
家出をして黒船で密航しますが、
船はなんと蝦夷が島(北海道)に着いてしまいました。
同じ船に乗っていたアーヴィングは、
未開の地北海道の開拓を任され、
アメリカ式の牧畜を教えるために来ていたのです。
志乃を東京へ送り返そうとしていたアーヴィングですが、
志乃は運良くイギリス人のキャプテン・ブラキストンに出会い、
彼の帳簿を管理することを条件にニューヨークへ連れて行くことを約束させました。
しかし、アーヴィングとブラキストンの取り決めで、
「志乃をレディーに仕立てること」が条件に加わります。
ニューヨークへ行くため、レディーの修行に励む志乃でしたが、
ブラキストンやアーヴィングが開拓使の次官・赤城により
追い出されようとしていることに気付き奔走します。
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N.Y.小町 まとめ
次々襲いかかる困難を乗り越える中で、
次第に心を惹かれ合う志乃とアーヴィング。
しかし、日本政府に失望したブラキストンが予定より
早く出国することになり、志乃も付いて行くことになりました。
目覚めたばかりの志乃の恋心は一体どこへ向かうのでしょうか?
『N.Y.小町』は8巻で完結しています。
『N.Y.小町』は明治時代をたくましく生き、日米両国を渡り歩いた女性の壮大な物語です。
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