ジョージ朝倉先生の
「恋文日和」を読みました。
手紙と恋をモチーフにした短編集です。
「恋文日和」で検索して下さいね。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
恋文日和 のあらすじ
【図書室のラブレター】
校舎から離れたところに建つ図書室。
そこで本を読むのが何よりも楽しみな図書委員のリリコ。
ある日リリコは返却されていた本の中に自分宛の手紙を見つけます。
その手紙には、図書室で本を読むリリコの姿があんまりきれいで、
だれも寄せ付けないほどに見えました…と書かれていました。
ぼくだけがこっそり見ているとも…。
生まれて初めてラブレターをもらったリリコは浮かれます。
誰にも手紙のことは言わずに…。
その日から名も知らない相手との往復書簡が始まりました。
本の間に挟まれる手紙。
リリコも知らない相手に返事を書きます。
姿を現さない手紙の主は、
リリコが手紙を読んでいる姿もこっそりと眺めているらしいのです。
リリコが気持ち悪いとも思わず、
手紙の主とのやりとりにどんどん心を奪われていくのです。
そしてある日、いつもより早い時間に図書室へ行ったリリコは、
手紙の相手を知ることとなります。
その相手とは隣の席でいつもリリコをからかっていた柄本でした。
手紙の内容と現実での柄本のキャラがあまりに違いすぎて、
リリコはあたしの事をからかったんでしょ…と力なく問い詰めます。
だけど柄本は本気だったのです。
柄本からの最後の手紙には
「君は雪だ…それでも近づきたいと思う俺はバカだ…」と書かれていました。
急いで柄本を追いかけます。
外は雪。
雪の中を必死に追いかけ柄本にすがります。
大嫌い!と言いながらそれでも手紙は嬉しかった…と。
そしてふたりは図書室で一緒に本を読む仲に…
いいな~。
私も高校時代に図書室で本を読んでおけば良かったな~と本気で思いました。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
恋文日和 のネタバレと感想
【あたしをしらないキミへ】
文子はある日屋上で誰かが誰かに宛てた手紙を見つけます。
それは静かな、とても静かなラブレターでした。
差出人の名前はその手紙の内容とは
ほど遠いところにいると思われる全身入れ墨の男、増村でした。
その内容に感動した文子は、自分の名前は書かずに増村の下駄箱に手紙を入れます。
もしも自分がこんな手紙をもらったら、あなたを好きになってしまう…と。
それから下駄箱を介した手紙のやりとりが始まりました。
増村は文子が手紙を書いているとは知りません。
学校内で会っても知らない者どうしの
冷たい視線しか浴びせてこない増村に文子は、
自分しか知らない増村の姿を手紙から知りもんもんとした日々を送ります。
文子は髪を切りおしゃれをしてどんどん綺麗になっていきます。
増村の目を自分に止まらせるために。
増村も、見ず知らずの相手である文子のために
文子が知らないといったGSの曲を学校で流し、
流れ星の見える日に星が見える場所を指定してその場所に出向いたり。
だけど文子はどんどん苦しくなるのです。
増村が最初に書いたラブレターの相手である
女の子の存在が気になってくるのです。
結局文子は自分から、
屋上のカギを失くしたので手紙のやりとりも
終わりにしようと手紙に書くのです。
だけど増村は屋上から紙ヒコーキをたくさん飛ばします。
その紙ヒコーキには”カギは俺が開けてあげます”の文字が。
増村にとっても文子との往復書簡がとても大切なものになっていたんですね。
そして初めて屋上で出会うふたり。
入れ墨の入った色とりどりの手をとり文子は幸せをかみしめるのです。
メールだとかSNSだとか、全盛ですけれども。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
恋文日和 まとめ
手紙ってなんかいいですよね。
手間をかけてる感がむしろいいですよね。
ジョージ朝倉先生の漫画、大好きなんです。
作画の目力だとかモノローグの切なさだとか、
抜きんでてすばらしいと思うのです。
この「恋文日和」には他にも短編が載っていますが
私は特に”雪に咲く花”が好きですね。
「恋文日和」は3巻まで出ています。
手紙にまつわる恋、手紙という媒体だからこその
身もだえる恋を味わえるそんな短編集でした
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら