小花美穂先生の
「こどものおもちゃ」を読みました。
売れっ子の子役タレントでもあるヒロインと
問題児のヒーローの学園ドラマです。
連載当時リアルタイムで読んでいたのでとても懐かしいですし、
大好きな作品です。
当時は「こどちゃ」と略して呼ばれていて人気の作品でしたね。
大人になって読み返すと、また違った魅力があっていいですね。
当時もそうですが、今読んでも絵がきれいで読みやすいです。
時代を感じさせないですね。
「こどものおもちゃ」で検索して下さいね。
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こどものおもちゃ のあらすじ
倉田紗南(くらたさな)は小学6年生の女の子。
作家でもある個性的な母親との母子家庭で育ち、
現在は「劇団こまわり」に所属していてタレントとしても活動していました。
そんな紗南が通う神保学校初等部の6年3組では、
担任の若い先生をいびるという学級崩壊が起こっていたのです。
その主犯格であるのが羽山秋人(はやまあきと)。
男子のリーダー的存在でどこか影のある雰囲気の羽山に対して
女子たちはみんなおびえていて、
紗南だけが物おじせずに正面から文句を言っていました。
始まりからヒロインのインパクトが強いですね。
美少女子役タレントという設定で実際にかわいらしい外見なのですが、
とにかくキャラが濃いです。
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こどものおもちゃ のネタバレと感想
何とか平穏な学校生活を取り戻したいと
紗南は羽山に先生いびりをやめさせようとしますが、
羽山は先生の弱みを握っているようでなかなかうまくいきません。
そんなある日、紗南は羽山の幼馴染でもあるクラスメイトの
大木剛(おおきつよし)に協力してもらい、
羽山自身の弱みを握っていじめをやめさせようと画策します。
そして剛の活躍もあり、
羽山に先生いびりをやめさせることに成功した紗南ですが、
弱みを握ろうとして羽山のことをつけまわしていた間に、
そもそもなぜ羽山が不良になったのかが気になりだします。
いつも無表情で暗い雰囲気の羽山に対して
「今までのことを水に流したい」「何か力になれることがあったら言って」と
明るく声をかける紗南。
そんな紗南に羽山は「じゃあオレを殺してくれよ」と言い出して・・・。
羽山は登場当初はただの悪役という感じです。
ヒーローに欠点があるというのは少女漫画では珍しいかもしれませんね。
実は複雑な家庭環境にあった羽山。
自分が生まれたことでもともと病弱だった母親が命を落とし、
そのことが原因で父親と姉と不仲になってしまっていたのです。
今回久々にこの作品を読んで、
つい最終巻まで一気読みしてしまいました。
コメディタッチで描かれているので、
主人公を含めて濃いキャラクター達に思わず
クスッとしてしまうところも多いのですが、
実はとても深い内容なんですよね。
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こどものおもちゃ まとめ
イジメや子供の犯罪、複雑な家庭環境など現代でも
新聞やニュースで問題として取り上げられることの多いトピックが
組み込まれているんです。
そしてヒロインがやみくもにそれらの問題に立ち向かうというわけではなく
登場人物達の苦悩や成長も描かれていて、
思わずホロリと涙が出てくるところもあります。
子供にも大人にもぜひ最終巻まで読んでもらいたい作品ですね。
この作品は全10巻で、完結しています。
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