海野つなみ先生の
「回転銀河」を読みました。
つながっている人物相関図の中で、
様々な形の恋や愛を描いたオムニバスストーリーです。
「回転銀河」で検索して下さいね。
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回転銀河 のあらすじ
第一話「イノセント・インセスト」
ぜんそく療養から二年ぶりに帰った姉、衿子。
久しぶりに会った弟、晴明は、
まるで別人のようにかっこよくなっていました。
弟なのに胸のときめきを抑えられない衿子は、
学校でも清明の姿を追い求めます。
しかし家でも学校でも、
衿子を避けているような行動をとり続ける晴明。
かつてはとても仲睦まじくしていた姉弟だっただけに、
衿子は悲しみ、
自分が晴明に対して、
家族以上の気持ちを抱いていることに気が付くのです。
衿子を拒絶し続ける晴明の本心とは…。
第二話「ぼくの惑星」
第一話で衿子の良き親友だった男友達イズミと、
晴明の友達でイズミのバスケ部の後輩、
池上のお話です。
先輩にも後輩にもいじられキャラとして定着しているイズミ。
池上はその先輩の姿にイライラを隠しきれません。
衿子と短い間付き合っていたこともあり、
いまだに衿子の事が好きなイズミですが、
衿子と晴明のことを理解できないまでも、
応援するという良い人ぶりを発揮します。
池上はそんなイズミに、
「自分に言い訳して生きていくんですね」と
冷たく言い放ちます。
池上は先輩として、
イズミのことが好きなんですね。
だからこそいつもへらへらして、
自分を押し殺してるようにみえるイズミのことが、
気になってしょうがないんです。
イズミも本当は心の中で葛藤を重ねてるんですが、
それがわからない池上は、
少し子供なのかもしれませんね。
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回転銀河 のネタバレと感想
第三話「空を飛んだ日」
女子バスケ部の王子様的存在、須磨。
その親友で須磨に恋をしている恭子。
ですが須磨の片思いの相手は池上です。
今の関係を壊したくないために、
須磨の恋を応援する恭子は、
いつも不安と焦燥感にかられています。
須磨を独占してずっとそばにいたいと願う恭子。
苦しむ恭子にある日須磨が言うのです。
「恭子が女の子で良かった、ずっと友達でいられるもんね」
その途端、恭子の心は解放されるのでした。
第四話「満月」
須磨の気持ちに全く気付かない池上。
朝の体育館で偶然会い、
朝練をするようになったふたり。
池上は少しずつ須磨を、
女子として意識するようになります。
ある日、朝練中に須磨が血を流しているのを見て、
池上は駆け寄ります。
それは生理の血でした。
否応なく須磨を意識するようになる池上。
そして須磨と池上は…。
う~ん、やっぱり池上はイズミのことが、
恋愛対象じゃなかったんですね。
須磨に対しても恋なのかどうかわかりません。
この漫画の中では一番冷静で
落ち着いたキャラだと思ってたんですが、
実は池上が一番子供だったような気がします。
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回転銀河 まとめ
近親相姦、同性愛など重いテーマではありますが、
海野先生にかかると不思議と、
哲学っぽくてファンタジーになりますね。
「回転銀河」は6巻まで出ています。
独特の目線でさまざまな愛のかたちを描く、
珠玉のオムニバスストーリーでした。
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