高尾滋先生の「いっしょにねようよ」を読みました。
宇佐美一子(15)はわけあって家出してきたものの、
行くところも尽きて雨降る中河原で途方に暮れている。
そんな一子の前にお面を被った変な子・木戸古白が現れ、
気絶した彼女を持って(!?)帰る。
その家にはわけアリな住人達が、
奇妙な同居生活をしていて…!
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いっしょにねようよのあらすじ
目を覚ました一子の前にいたのは谷春香。
いっきなり一子の胸を鷲掴みにした彼女は、
口も態度も粗暴で露出度が高いけれども、
根は悪い子じゃないっていうのがすぐにわかりますね。
この家の住人はみんな何かしらの過去を抱えているけれど、
春香には何があったのか気になるところです。
紳士的な緒方健はバツイチで息子連れ。
破天荒な住人の中にいて唯一?常識的な彼の存在は、
なんだかとても安心できる要素です。
春香の兄・藤博直哉は登場時から酔っ払いで、
軽い感じの人だけれどとても懐の深い、
器の大きい人だと感じました。
何だかんだ言っても春香は守られてるんだなぁとも。
そして一子を助けた(拾った?)古白、
いつもお面を被っててまだ素顔さえわからない彼、
どうやら人には見えないものがみえる能力の持ち主のようで、
そのことによってツライ経験をしてきたんですね。
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いっしょにねようよのネタバレと感想
でも優しいところがあって、
怯える一子に菫の花の砂糖漬けの大事なお守りをくれる場面では、
まるで魔法が使えるナイトのような振る舞いでした。
その不思議な雰囲気をまとった空気感が、
この作品全体の何ともいえないファンタジックな色合いを、
演出している気がします。
そんでもってその天然と言いましょうか、
ぶっ飛んだ常識外れな言動がこれまた彼の魅力のひとつ!
“いっしょにねよう”と言う古白の心の奥にある、
傷ついた何かが垣間見える気がします。
みんなそれぞれいろんなものを抱えているけれど、
この作品に登場する人達はきっと全員イイ人。
怖い憎悪の目を見せた一子のお姉ちゃんも、
心の底から怒っているわけじゃないし、
本当はとっても一子を愛している。
ふたりの心が少しずつでもまた通って、
ほっと安心しました。
人間捨てたもんじゃないなと。
自分のほんとの気持ちに向き合って気づいて、
そしてそれを解放することで、
“幼児が見えない”という心の闇を乗り越えられた一子、
結構この作品の重要な要素かと思ってたけど、
1巻で早々と解決したのでちょっと拍子抜けしつつも、
それはそれで今後どんな展開が待ち受けているのか、
楽しみにもなりました。
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いっしょにねようよ まとめ
まだまだ謎の要素がたくさんあるので、
先が気になって仕方ありません。
「いっしょにねようよ」は6巻で完結しています。
「いっしょにねようよ」は不思議な世界観に満ちた作品でした!
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