宮尾にゅん先生の
「妖狐(いぬ)のおまわりさん」を読みました。
妖東交番に配属になった新人警察官と
妖狐の警察官が出会った事件のお話です。
「妖狐のおまわりさん」で検索して下さいね。
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妖狐のおまわりさん のあらすじ
新人の水ト愛秋(みうらよしあき)巡査は
やさしいおまわりさんになることを誓って、
気持ちも高らかに妖東交番に配属されてきました。
交番には大きな声のハコ長と優しい東狐先輩がいました。
ある日、小さな子供が一人で山の中の地蔵に
お参りに行きたいとやってきます。
水トは憧れていた“小さな子供に優しく道案内をする任務”を全うするべく、
子供を連れだって地蔵まで案内してあげることにしました。
子供は無口でほとんどしゃべりませんが、
時折水トの袖を引っ張ってはにっこりと可愛い笑顔で微笑みます。
ほどなくして目印の大岩まで着くと地蔵まではあと少しです。
水トは子供に優しくする自分に酔いしれていて、
子供の様子が少しおかしいことにも気づきませんでした。
地蔵までの道を歩きますが、
どんなに歩いてもまた大岩まで戻ってしまいます。
何度もそれを繰り返し、
子供はそのたびに水トの袖を引っ張ります。
携帯も無線も使えず、水トは不安になります。
自分が子供の頃から歩いている道なのに、
どうしてだかたどり着かない。
子供を大岩に残し、
水トはもう一度一人で地蔵までの道を行きます。
水ト…疑うことを知らないんですよ。
一度、交番に帰ったほうがいいと思うんですけども。
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妖狐のおまわりさん のネタバレと感想
一人残された子供に話しかけるものがいました。
大きな耳が生えた頭、着物姿で大きく九つに別れた尻尾。
妖狐です。
実はこの妖狐、妖東交番にいた東狐(とっこ)先輩なのです。
交番にいた時はもちろん普通の警察官姿でしたけれども。
東狐は子供の妖の名前を知っていました。
その名も“袖引き小僧”です。
旅人の袖を引っ張り気を引く妖怪なのですが、
水トの純朴さが面白くてわざと道まで迷わせたのです。
東狐は今回は見逃すかわりに次はないことを静かに告げ、
袖引き小僧もちょっと反省して水トに地蔵の場所を教えてあげました。
なぜ妖が警察官をやっているのか?
とかは1巻ではわからないんですよ。
後半のほうで東狐は水トに正体をばらしてしまうのですが、
水トもあまり深くは聞かずに納得しちゃうみたいです。
妖だと知っているほうがあとあと自由に動きやすいですけどね。
この作品が面白いのは短編の事件が載っていて
それぞれきちんとした妖がらみの事件になっているところですね。
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妖狐のおまわりさん まとめ
新人の水トがとぼけた味をだし、
東狐が妖の術を使って事件を解決に導くという
相棒としての役割分担がきっちりできています。
作画もとてもきれいですね。
ストーリーも面白いので続きも読みたいと思います。
「妖狐のおまわりさん」は3巻まで出ています。
人間と妖の相棒が事件を解決する妖ファンタジー作品でした。
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