上原きみ子先生の
「いのちの器」を読みました。
妊娠・出産は女性の永遠の営み、そして人生における大きなドラマ。
そんないのちを育む器を大きな愛の器で包む山野産婦人科医院は
今日も感動のドラマが生まれ…!
「いのちの器」で検索して下さいね。
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いのちの器 のあらすじ
有吉響子は産婦人科医。
郷里の小さな町の山野産婦人科医院の院長だった父が
おととし心不全でコロッと死んでしまい、
その後を継いだ響子先生。
若年の新米女医だった響子先生が
この1年半なんとか乗り切ってこられたのは、
ベテラン助産婦の梅子さんや婦長の松下さん、
そしてそして愛するダンナさまの理解あればこそなのです。
東京のエリート商社マンの座をすてて
地方都市のはずれの町まで妻についてきてくれた夫の有吉晃。
響子の立場を理解し支えてくれる彼が
医院を継ぐにあたって出したただひとつの条件は、
医院から一歩でも家庭に戻ったら
女医・有吉響子から有吉晃の妻・響子にもどること。
なーんて素敵なダンナさまなんでしょー!
そう思っていたのですが…。
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いのちの器 のネタバレと感想
やはり彼にも不満はあったようで、
酔ったハズミで浮気した相手・汐崎房江に
子どもができてしまいます。
キョーコ先生のダンナさま―そう呼ばれることにも
違和感を感じていたんですね。
その頃母親に付き添われてやってきた患者さんはまだ高校生の少女。
親や周囲の大人たちの反対を押し切って
産まれてくる子どもの父親と
母親になろうとする彼らの姿を見た響子は…。
夫との家庭を守るため、
医院を閉め東京へ戻ることを決意します。
しかしそのとき急患でとびこんできた塩崎房江。
夫の愛人の子を妻がとりあげるなんてと
周りは反対しますがプロの仕事に徹する響子。
無事出産を終え生まれた子の父と母になった晃と房江。
響子は引き裂かれる思いの中
気丈にも夫を房江のもとに送り出してやるのです。
その新しくうまれた家族のために、どうすることが一番いいのか…、
何が正しいのかは誰にもわからないかもしれませんが
少なくとも自分より相手を思って答えを出す響子は、
本当に素晴らしい先生だと思わされました。
そんな響子を幼なじみの小児科医・倉田大輔が
なぐさめてくれる…のですが、
響子には幼いころの苦い思い出がよみがえってくるのです。
…響子はもらい子だったんです。
東京での恋に破れて帰郷した母が山野医院で出産し、
そしてその死をひきかえに残された響子。
それを山野の父は実子として育ててくれたのです。
響子の出生の秘密…これも1巻のひとつのやまばですね。
自分が本当は父の子ではないと知ったものの、
母親のことはとうとう聞き出せないまま亡くなってしまった父。
何かを知っていたようだった倉田の父親も亡くなっており、
他に唯一事情を知っていそうだった倉田の妻が病気にかかり、
心労をかけることを懸念した響子は
この秘密を謎のまま自分一人で背負って生涯貫こうとします。
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いのちの器 まとめ
ここでも響子の優しい人柄に胸が熱くなりますね。
そして思いがけず母の墓前に訪れた人物から謎が解け…!
やはり神や仏は見守っていてくれるのですね~。
みんなの幸せを願っている響子先生にも、
本当の幸せが訪れることを応援したくなってしまいます!
「いのちの器」は70巻まで出ています。
「いのちの器」はいのちに真摯に向かい合う
どこか心が温かくなるような作品でした!
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