由貴香織里先生の
「異域之鬼」を読みました。
時代は大震災の後、荒れ果てた街で、
1人の男の子が、瓦礫の下に埋もれていた、
手に印のある男の子を助けたことからスタートする。
神近家の子息伽藍は、震災の荒野で助けたソラトを使用人として屋敷に置いています。
そして、代々決まっている許嫁と3人で、心を通わすことで、
日常を堪え忍んでいます。
しかし、神近家のあまりに大きな陰謀に、3人の束の間の友情は壊されていく・・・。
「異域之鬼」で検索して下さいね。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
異域之鬼 のあらすじ
大震災が起こり、荒野となった街を歩く、
人相の悪い主人と少年に、お付きの者。
少年は誰かの声が聞こえた気がして、瓦礫の中を見回す。
そして、手の甲に太陽の因がある少年を見つける。
瓦礫から救い出したときは死んでいたが、
なんと少年は息を吹き返します!
この少年はソラトと名乗ります。
そして、ソラトを見つけ出したのは、
強引な手段で人々から土地や財産を奪うと
巷で有名な神近男爵の跡取り、我藍。
我藍とソラト、そして我藍の許嫁、清らの3人は、
立場は違えど、友人として支え合うようになります。
3人は支え合うことを固く誓って
ゆびきりげんまんをしますが、清らのソラトへの思いは、
特別なものとなり、3人のバランスは、
薄氷の上にあるようなものなのです。
自分の能力を隠し我藍に遣えるソラト、ソラトへの思いを隠す清ら、
清らの気持ちにうすうす気がついて、ソラトへの嫉妬を隠し持つ我藍・・・。
それぞれの隠れた気持ちが物語に大きく関係しそうです。
そんなある日、ソラトは、屋敷で1人の少女と出会います。
木下で座る少女は、ソラトを鬼、異域の子と呼びます。
手の印は、ソラトが鬼である証拠だといい、それは闇の王の印とも。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
異域之鬼 のネタバレと感想
驚くソラトですが、そこに男爵が現れて意識を失います。
そして、なにか宗教的に特別な儀式が行われる気配の中、
我藍は清らにプレゼントをします。
我藍のまっすぐな気持ちに、
清らは答えられない苦しさで、とうとうソラトへ思いをぶつけます。
その気持ちには答えられないソラトですが、
その話を我藍に聞かれてしまいます。
ショックを受けた我藍に近づく、
男爵の愛人メフィストフェレスと名乗る女。
(女のようですが、男爵は男と言っています。)
清らからの告白を我藍に聞かれたことで、部屋を飛び出したソラトは、
清らの友人が屋敷内で行方不明になっていることに気がつきます。
屋敷を探すソラトは、土に埋められた身体の一部が
切り取られた遺体を発見します。
そこで、先日会った少女の話を思い出し、
屋敷の地下に閉じ込められているレヲナと呼ばれるその少女を発見します。
檻越しに、心を交わす2人。
そこに現れた男爵。
男爵の手下である教授の手引きで、
なんとか見つからなかったソラトですが、
そこで今夜ワルプルギスと呼ばれる何かが起ることを知ります。
そして、夜、ワルプルギスが行われる神殿に行ったソラトが目にした物は?!
衝撃の事実が・・・。
彼岸花や、ゆびきりげんまん・・・
など日本古来のものを出すことで、血生くさい描写がさほど多くはありませんが、
全体的にただよう恐怖や不気味な雰囲気のある漫画です。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
異域之鬼 まとめ
ソラトの正体が何なのか、とても気になります。
また、一度壊れたように見える3人の友情が、
どのように変わっていくのかも気になります。
「異域之鬼」は6巻まで出ていて、完結しています。
この作品は、ホラーのような怖さと、先が読めない複雑な物語に、
ついのめり込んでしまう作品です!
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら