尚月地先生の
「廃墟少女」を読みました。
3年前、廃墟に閉じ込められた過去を持つ峠風子。
高校生になった風子は
久しぶりに入院していた友達、百花と再会します。
話があるから泊まりに来てほしいという百花。
家に電話を掛けたところで、百花に襲われ、
風子は3年前の廃墟に再び監禁されます。
風子の目的とは?!
百花はどうなるのでしょうか。
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廃墟少女 のあらすじ
高校へ入学した主人公峠風子。
彼女は3年前、工場の廃墟に五日間監禁されていました。
しかし、風子は当時の記憶がありません。
心無い同級生の言葉で学校を飛び出した風子に声をかけたのは、
病気がちな友人、百花でした。
風子は百花のことを人形みたいだけど、
ときどき凶暴なくらい強い目をする娘と表現しています。
その顔が異常なほど怖いです。
百花は話したいことがあるから
自分の家に泊まりに来てほしいと風子に、
鋭い目で頼みます。
家にそのことを電話する風子。
電話を切った瞬間、風子は百花にバットで殴られ、
あの廃墟に連れてこられます。
廃墟が取り壊されるまでの3日間で、
風子が落とした忘れ物がある場所を見つけてほしいという百花。
百花の話が理解できないものの、
風子は少しづつ記憶を取り戻します。
まず、3年前の事件の日、
犯人の男以外にもう一人いたこと。
それは、なんと百花でした。
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廃墟少女 のネタバレと感想
そして、二日目、
風子は犯人を百花が殺したことを思い出します。
いよいよ三日目、風子はさらに詳細を思い出します。
廃墟にいた犯罪者の男を
突き落として殺したのは自分で、
百花と秘密にする約束をして、怖くなって家に帰り、
男に監禁されていたことにしたという事実を。
風子に突き落とされた男が落ちた場所で
何かを探す百花。
百花は、実は犯人の男に恋をしていて、
犯人の男が愛に証に置いて行った
高価な宝石細工を探しに来たのでした。
百花言っていた、
風子は別の子の人生を生きているかも・・・
というのはこのことだったのですね。
風子の中の記憶で、百花と風子が一人となり、
さらにお互いの秘密を共有しているということなのでしょう。
やっと全てを思い出した風子は、
廃墟とともに崩れ落ちる百花の幻を見ます。
そのころ、百花は病気のために道で倒れて死んだのでした。
絵のタッチが繊細で、
風子や百花の目にドキッとさせられます。
残虐なシーンが多い分けではありませんが、
心を抉られるような怖さがありました。
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廃墟少女 まとめ
しかし、犯人からの愛の証を手に入れた後の百花の表情や、
百花が亡くなった後、
百花の話をする風子の表情がとても穏やかで、
癒されて読み終えることができました。
「廃墟少女」は4巻まで出ています。
この作品は、心をえぐられるような生々しさと、
それとは対照的な優しさのコントラストが他にはない作品です!
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