いなだ詩穂先生(原作:小野不由美先生)の
『ゴーストハント』を読みました。
奇妙な縁で、ゴーストハンターの助手となった
女子高生による悪霊事件簿です。
「ゴーストハント」で検索して下さいね。
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ゴーストハント のあらすじ
怪談好きの女子高生、谷山麻衣の通う学校には、
悪霊のせいで取り壊し工事が中断された旧校舎がありました。
校長の依頼で集まったその道のプロ達の中で、
一番乗りしていたゴーストハンターの渋谷一也。
彼のビデオカメラと助手を傷つけ、
使い物にならなくしてしまった麻衣は、
半ば脅される形で彼の助手代理を務めることになります。
渋谷の調査によって解決したかに見えた
旧校舎の事案でしたが、その後も怪奇現象が続いてしまい・・・!?
ティーン向け小説として大人気の〈ゴーストハント〉シリーズを
コミカライズしたものが本作となります。
作画を担当したいなだ詩穂先生は
原作の大ファンということで、
原作のイメージを損なわない素晴らしい作品となっています。
ゴーストハンターという名称は霊媒師と同一視されがちですが、
本作でははっきりと分けています。
主人公の麻衣がなりゆきで仕えることになった渋谷一也は、
若干16歳ながら「渋谷サイキックリサーチ」のトップを務める
イケメンゴーストハンターです。
心霊現象の調査事務所として実績を積んでいますが、
その手法は超現実的なモノ。
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ゴーストハント のネタバレと感想
祈祷や霊視、呪詛やお祓いなどで旧校舎の悪霊に挑むプロ達の中で、
過去の記事による現場の履歴調査や
生徒達の証言(うわさ話)録音、集音マイクや
ビデオカメラ、サーモグラフィーによって現場の情報収集にあたる
渋谷の方法はかなり異質です。
人間の眼で見たものより、
調査機器の数値や画像を絶対視している感がありますが、
渋谷自身の心霊現象に対する知識は半端ではなく、
また知識に頼るだけではない冷静な判断力も持ち合わせています。
それ故、普通の女子高生である麻衣を
かなり馬鹿にしていますが、麻衣からすると、
渋谷は自信過剰なナルシストにしか見えず、
勝手に「ナルちゃん」とあだ名をつけて呼ぶようになります。
ナルちゃんにいいようにこき使われ、
振り回され、最初は彼を嫌悪する麻衣でしたが、
彼の熱心な仕事ぶりを目の当たりにして、
惹かれてしまったようです。
無自覚な恋でしたが、
微笑みをたたえたナルちゃんが出てくる
妄想の入ったドリームを見るようになって麻衣は困惑。
しかし、旧校舎の件が一件落着し、
本来の助手であったリンも復活して、
ナルちゃんが麻衣の学校を去る段階になり、
麻衣は自分の気持ちを認めるようになります。
心霊現象の調査を通した人間ドラマが
この作品のメインではありますが、
こういったプチロマンスも混じってる点も楽しめます。
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ゴーストハント まとめ
ただし、現実には麻衣はナルちゃんにとってはただの助手、
というより召使いのままなんですが。
心霊現象に対する知識も深まり、
物語としてもきちんと楽しめますので、一読の価値ありです。
『ゴーストハント』は12巻で完結しています。
『ゴーストハント』は心霊現象調査を通して人間を見つめた作品でした。
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