樹なつみ先生の
「デーモン聖典(サクリード)」を読みました。
時は今からほんの少し先の未来、
世界中で“逆行症候群(リターン・シンドローム)”という
病が流行っていました。
それはある日突然若返って死に至るという病…。
「デーモン聖典(サクリード)」で検索して下さいね。
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デーモン聖典(サクリード) のあらすじ
双子の姉妹・りなともな、
14歳になる彼女たちですが
りながこの病に侵されてしまいます。
本来ならその進行スピードはあまりに速く
一瞬で消滅したように見えるほどなのですが、
りなはすごく特殊なケースでゆっくりゆっくり進行しており、
今9歳ぐらいにまで退行してしまっています。
そんな彼女たちの前に現れたのは……!!
この病が突如流行り出したのは今から15年ほど前。
公式認定第一次侵蝕現象とされているのは、
北欧フィンランド
ラップランド地方キナリ村。
オーロラと共に一角獣(ユニコーン)が現れ、
観光ツアーに参加していた日本人・
市嶋僚太(22)と礼奈(20)も被害に遭います。
唯一の生存者である礼奈は病院に搬送されるもその後失踪、
以来15年行方不明のまま。。。
―…これがりなともなの母親なのです。
現在りなともなは
親戚である小井草忍とともに暮らしています。
忍はこの病を治す方法を探すため、
ウェザーヘッド総合研究開発機構・暮海研究所という
この分野ではトップの企業で働いています。
―ごく一部の限られた人間しか知られていない事実…、
この病の原因はウィルスでも何でもなく
“霊的存在(インテリジェンス)”との接触によるもの。
その接触により超局地的時間の逆行が
起こっているということ。
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デーモン聖典(サクリード) のネタバレと感想
霊的存在(インテリジェンスとは、
地球外生物や未知の生物などではなく
全く別次元の存在で密かに“デーモン”と呼ばれているのです。
いやー冒頭からとっても作り込まれた設定に
世界観の深さを感じてしまいました。
SFファンタジーというのでしょうか。
壮大な物語にぐんぐんひきこまれる
ワクワク感がありますね。
りな達の前に現れたミカというデーモン。
ミカは礼奈のデーモンだった者。
そしてりなともなを守ってきた者。
ミカは言います…
自分達は別次元の別の種であり、
彼らにとっては人の一生程の時間は
瞬きをするより短いということ。
彼らと人と出会って触れた時、
人間側の時間は狂い逆流するということ。
そして人の中には何十万人か何百万人に一人、
デーモンを捕らえ支配する者いるということ。
…それは龍を殺す者(ドラゴンスレイヤー)!
悪魔(デーモン)=龍を召喚し従わせる才能を持つ者。
礼菜がその存在であり、
りなともなはこの世で唯一の胎内接触者だったのです。
もなには母親のその力が受け継がれていたのですが、
りなにはなかったためこのような症状が出ているというのです。
りなの退行をとめるため、
ミカより強力なデーモンをもなに召喚させ、
その二次的影響によって退行を抑えようということになり…。
召喚されたのが黙示録の獣(アポカリプティック・ビースト)。
鎖となる者がデーモンに触った瞬間
最も心に強くある「者」に捕らわれたデーモンはその“形”を与えられるといい、
りなが捕らえたデーモンは…。
りな達が今夢中のスター・藤名閨人の姿となって現れるのでした。
ちなみにミカも礼菜にとっての
ミカ・ヴァラツカという人物の姿で現れているのです。
―こうして役者は出揃ったという感じですが、
まだまだ物語の謎は深まるばかりで、
なぜデーモン達がやってくるようになったのかとか、
霊体学の権威・SMICのヘルムート・リンデル博士とは?!とか、
先が気になって仕方ありません!
…礼菜が死んだ時点でミカは自由になったわけですが、
りなともなを守るためこの世界に留まったワケ……。
ミカにとって礼菜は、
自分という存在をかけ 誓い 従う 侵さざる掟、それは聖なる掟
“聖典(サクリード)”といえる存在だったといいます。。。
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デーモン聖典(サクリード) まとめ
…なんだかとても人間味を感じるところです。
そしてこれがこの物語の
かなり重要な意味を成してくるようにも思えてしまいます。
「デーモン聖典(サクリード)」は6巻で完結しています。
「デーモン聖典(サクリード)」は
壮大なSFファンタジーな作品でした!
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