南波あつこ先生の
「青Ao-Natsu夏」を読みました。
この漫画は、
恋愛に憧れる船見理緒が、
まさに理想通りのシチュエーションで出会った
泉吟蔵という男の子に恋をしてしまう
青春らしい切なさをはらんだ恋愛漫画です。
「青Ao-Natsu夏」で検索して下さいね。
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青Ao-Natsu夏のあらすじ
この漫画の主人公である船見理緒は、
近辺では有名な「モテ校」に通っているにも関わらず、
未だに彼氏ができたことがないという女子高生です。
「モテ校」に通っていて、
容姿も一般的な女の子なので、
男の子から声をかけられはするものの、
理緒は恋愛に対して強い憧れを抱いており、
なかなか彼氏を作ることに積極的になれないでいました。
そんな中、
理緒は両親の都合で夏休みの間だけ
おばあちゃんが暮らす田舎で過ごすことになり、
そこで泉吟蔵という男の子に出会います。
吟蔵は酒屋の跡取り息子で、
爽やかな容姿、優しい性格を持った彼に、
理緒は思わず心が惹かれてしまいます。
吟蔵、というとちょっとだけ堅物そうな
印象を抱く名前なのですが、
そんな名前からはとても想像がつかないくらい、
爽やかな好青年です。
初めて名前を知った時
「名前と容姿にギャップがありすぎる…!」
とびっくりしました!
今まで都会で生活していた理緒にとって、
田舎の穏やかな空気は新鮮で、
そんな新しい環境で出会った吟蔵に、
恋をしてしまうのはある意味必然だったと言えるのですが、
理緒が「成瀬そば」のおばあちゃんの孫だと知ると、
今まで優しかった態度が急変し、
理緒に対する当たりが強くなります。
あまりにも理緒に対して冷たいので、
私も「理緒がなんかしたのかなぁ…。」
と考えこんでしまったのですが、
それには理由が二つありました。
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青Ao-Natsu夏のネタバレと感想
一つ目は、
吟蔵は理緒のおばあちゃんのことが本当に大好きで、
おばあちゃんをほっぽりだして、
都会でのうのうと生活している彼女のことが
許せなかったということ。
もう一つは
彼は酒屋の跡取り息子のため、
自分の将来を自由に決めることができず、
万里香という美人なお見合い相手までいます。
自分の結婚相手すら満足に決められない吟蔵は、
旅行気分でおばあちゃんの所に帰ってきて、
夏が終われば都会に戻って
自由な生活が送れるという理緒のことが羨ましかったのです。
吟蔵のこの事情を知って、
私まで思わず考え込んでしまいました。
理想通りの恋愛ができないと悩む理緒と、
恋愛をすることすら許されない吟蔵と万里香、
吟蔵から見る理緒の悩みはあまりにも贅沢で
羨ましく思う気持ちも分かるのですが、
理緒にとっては、
本気で頭を悩ましている問題なのです。
誰が悪いというわけでもないからこそ、
この三人の関係性が一層切なく思えました。
理緒と吟蔵、そして万里香、
この三人が最終的にどのような結論に至るのかは分かりませんが、
本気で考え抜いて、
どうか三人が幸せになれる答えを出してくれたらいいなぁ、
と思いました。
現実は漫画のように甘くはないんだ、
ということを実感させられました。
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青Ao-Natsu夏 まとめ
もしも吟蔵が跡取り息子でなければ、
吟蔵と理緒の二人は、
恐らく付き合っていたんじゃないかと私は思います。
当然恋愛だから告白して振られる可能性だって存在しますが、
それでも思いを伝えて、
振られることはできたのです。
「大人の事情」なんてあまりにも漠然としたものに縛られたこの恋愛は、
多感な高校生にとってはあまりにも残酷だなぁ、と思いました。
「青Ao-Natsu夏」は五巻まで出ています。
この漫画は、
大人と子供の中間点でグラグラ揺れる恋心を描いた切ない恋愛漫画でした。
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