もりたゆうこ先生の
「恋の奇跡」を読みました。
冴えない容姿で自分に自信のないヒロインが、
ある女性に何もかも奪われたことから自分を変えたいと思い、
その女性に復讐を誓うという愛憎劇です。
1999年には菅野美穂さんや田辺誠一さん出演で
テレビドラマ化もされていて、
原作であるこの作品の内容もすごくドラマチックでした。
「恋の奇跡」で検索して下さいね。
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恋の奇跡 のあらすじ
塚本妙子(つかもとたえこ)は
自分がデブでブスということにコンプレックスがあり、
自分に自信が持てないでいました。
そんなある日、父の親戚の娘で妙子と同い年の
倉田雪乃(くらたゆきの)が、
倉田家で2か月間同居することになります。
スタイル抜群の美人な雪乃は、
瀬角もいいと周囲には思われていましたが、
次第に妙子や妙子の母に対して不利になるような言動をするようになり、
不審に思った妙子の母は雪乃に一人暮らしを勧めます。
そんなとき妙子の母は、駅
のホームで何者かに押されて線路に転落、
亡くなってしまうのです。
雪乃は妻の死のショックで呆然となった妙子の父を
泥酔させホテルへと連れ込み、
そのことで脅しをかけて妙子を家から追い出すように画策します。
なんというか、雪乃のキャラクターが強烈でしたね。
ここまでかという悪女ぶりで、
読んでいて恐ろしくなってしまいました。
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恋の奇跡 のネタバレと感想
ついに母を亡くし、
父から家を追い出されてしまった妙子は、
絶望してトラックに飛び込もうとします。
奇跡的にかすり傷で済んだ妙子の前に
謎の医師・聖達彦(ひじりたつひこ)が現れるのです。
雪乃への復讐のために代わりたいと願う妙子は、
彼に連れられフランスへと渡り、
そこで厳しいダイエットに励むことになります。
そして綺麗になって帰国した妙子は、
雪乃が芸能界で成功していることを知り・・・。
妙子の状況が過酷すぎて、
ヒロインを応援したいという気持ちより、
むしろ妙子が気の毒でなりません。
整形なしに綺麗になったことがせめてもの救いですね。
ただ自分に自信のない太った女の子というだけだった妙子は、
なぜこんな運命になってしまったのでしょう。
両親を奪われ、気づかぬうちに家を売られていて、
最終的には名前まで変えさせられるなんて。
妙子が亡くなった母親との思い出に浸ったり、
新しい名前として母親の結婚前の名前を付けたりするシーンは
切なかったですね。
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恋の奇跡 まとめ
そもそも雪乃はなぜ倉田家をターゲットに選んだのでしょうか。
妙子の両親も善良で平凡な夫婦としか思えませんでしたが。
まだ途中までしか読んでいませんが、
あまりの雪乃の悪女ぶりと妙子の運の無さに、
最後まで読んで早くスッキリしたいと思わせる作品でした。
大人向けの作品で、女性にも男性にも楽しめると思います。
この作品は全8巻で、完結しています。
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