原作:相内美乃先生 作画:桜井美音子先生の
「びぼうず」を読みました。
死者の記憶を“見る”ことができる能力をもったドラ息子が
父の死の真相にせまるミステリー作品です。
「びぼうず」で検索して下さいね。
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びぼうず のあらすじ
お寺の本堂でミュージックビデオを無断で撮影し、
それを見た父親に冒頭から勘当されてしまう息子、天空。
住職の息子という立場であり
仏教系の大学出身で僧侶の免許までとっていながら、
長い髪でだらしのない生活をしています。
勘当されてしまっても特に未練もなく
だらだらとバーで酒を飲んでいると、
そこへ寺の小坊主がやってきて天空の父親の訃報を告げました。
父親は川原で殺されていたのです。
父の亡骸の上には彼岸花が大量にかけられていました。
この地域ではひと月ほど前にも
彼岸花がかけられた他殺体が発見されており、
警察では彼岸花殺人事件として捜査に乗り出します。
天空も警察で容疑者として取り調べを受けることになりました。
ようやく警察から解放され家に帰ると叔母が来て、
殺された住職と天空は血縁関係ではないというショッキングな事を伝えます。
実は天空は亡くなった住職が懇意にしていた寺で生まれましたが、
まだ天空が赤ん坊の頃に寺は放火により焼失。
天空はただ一人生き残ったのです。
その後天空は今の寺に引き取られ、
住職の息子としてそれはそれは愛情を持って育てられていたのです。
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びぼうず のネタバレと感想
叔母が帰ったあと、一人泣く天空。
ここのシーンはすごくいいですね。
血のつながりのない住職が
今までにしてくれた沢山の思い出があふれてきて、
初めて天空が父の死としっかりと向き合うのです。
天空は父親の告別式の導師を
自分にさせてほしいと願い出ますが、
ドラ息子は喪主だけをやっていろと周囲には相手にされませんでした。
ところが住職が天空に残したふろしき包みを開けてみると、
そこには住職のものではない数珠と
殺された人間のために読む経典の巻物が入っていました。
そして天空は心を決めるのです。
葬儀の日、頭を丸め袈裟に身を包んだ天空は
譲り受けた経典を読み上げます。
するとその途中、
数珠が急に光りだし天空の頭には
住職が殺された時の映像が流れ込んできました。
犯人がうっすらと見え、
そして最後の力を振り絞って天空の名を呼ぶ住職。
天空に会えて幸せだったとつぶやき、
住職の血だらけの手は空をつかみます。
そして天空は意識を失いました。
その後、天空は父を殺した犯人捜しを始めます。
するとどうやら8年前の交通事故にからんで、
事件に関わった人たちが殺されているようなのです。
そしてついに犯人をつきとめるのですが…。
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びぼうず まとめ
交通事故がらみの彼岸花殺人事件と、
天空の父親の殺人はなんだか犯人が違うのではないかという気がするんですよね。
伏線もけっこう貼られているので
これから謎が解明されていくのか、
それとももっと別の謎が出てくるのか…これは続きが気になります。
「びぼうず」は5巻まで出ています。
絵は正直好みが分かれるところだと思いますが、
ストーリーも分かりやすく登場人物も多いので
まるでドラマを見ているかのような臨場感漂う作品です。
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