小沢真理先生の
『ニコニコ日記』を読みました。
30歳を超えた独身女性が
ひょんなことから8歳の女の子を引き取り、
擬似親子から本物の家族になっていくハートフルストーリーです。
「ニコニコ日記」で検索して下さいね。
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ニコニコ日記 のあらすじ
小鳥遊(たかなし)ケイは30歳を超えても独身で
気ままな一人暮らしをしている女性です。
10月のある朝早く、
彼女の家を小学生の女の子が訪ねてきた所から
彼女の生活は一変します。
女の子は、8年前にケイが
マネージャーをしていた女優・紫野美冬(本名・小箱美子)の娘、
小箱仁子(ニコ)でした。
美冬は当時、ハワイで極秘出産をしており、
その事実を知っているのはケイだけだったのです。
ニコの面倒を見ていた美冬の母が死に、
自分がニューヨークに行く間、娘を預かって欲しいという理由で、
8年間音信不通だったケイにいきなりニコを押し付けてきました。
仕方なくニコを預かることにしたケイですが、
ニコは心を開いてくれる訳も無く、
同居生活はギクシャクします。
でも2人で交換日記を始めたときから、
ケイの意識は変わってきて・・・。
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ニコニコ日記 のネタバレと感想
最初は本当に邪魔者を
押し付けられたという感じだったケイが変わっていき、
そのケイの態度を見て、次第に心を開いていくニコ。
見ていて本当に
心があたたまる2人になっていきます。
ニコは自分が母親から愛されてると
思ったことがありません。
彼女の周りの大人達はケイも含め最低で、
誰も彼女の気持ちに寄り添わず、
大人の都合で振り回しています。
心を開かないニコと
何とかコミュニケーションを取ろうと始めた交換日記で、
ケイはフレンドリーに語りかけますが、
返ってきた答えは素っ気ないものでした。
その答えから、
ケイはニコが一番傷付いており、
大人を拒絶していると悟ります。
ケイはニコに笑顔を向け
「大人になりたくないなんて思わないで欲しい」
と愛情を注ぐことにしました。
ケイはいつの間にかニコのことを
ニコりんとかニコスケと呼ぶ位、
心が近くなっていきます。
一緒に住んでる間2人の交換日記はずっと続き、
サンタさんへのお願いのやりとりとかホント微笑ましいです。
2月に入り、いきなり美冬からの一本の電話で、
この擬似親子関係はいったん終了します。
春休みになって、再びニコが来訪すると、
ケイは目一杯ニコのために活動し、
まるで本当の母親のように一所懸命になります。
そして春休み終了間際、
ニコがケイと離れたあと実母と暮らしてる間に書いた日記を
見つけてしまうのです。
そこには「ケイちゃん」に日記で語りかける
ニコの寂しい気持ちが綴られていました。
「ケイちゃんにあいたい×4、早くあいたい、今すぐあいたい」
という切ない叫びの言葉は、読んでて本当に泣けてきます。
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ニコニコ日記 まとめ
ケイはその魂の叫びを見て、
一大決心をします。
実母の美冬に掛け合い、
なんとニコをそのまま引き取って、
ずっと一緒に暮らすことにしたのです。
2人の姿を通して「家族って何だろう?」
と考えさせられる、胸に沁みる作品です。
『ニコニコ日記』は6巻で完結しています。
『ニコニコ日記』はハートフルな家族の物語です。
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