カノンチヒロ先生の
「僕の両性具有症候群(シンドローム)」を読みました。
男子高校生・一宮はその見た目ヤンキーなところもあって
誰もがさけて歩く恐れられた存在です。
そんな一宮のことを何とも思ってなさそうな奴は、
隣の席の雪野ぐらい。
他人とあまり関わりたがらない雪野には、
誰にも言えないヒミツがあって…。
「僕の両性具有症候群(シンドローム)」で検索して下さいね。
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僕の両性具有症候群(シンドローム)のあらすじ
去年の夏にバイク事故を起こし
全身打撲で入院していたため、
単位が足りなくなって留年となった一宮。
学校に戻ったら知らない年下連中の間で
変な噂が独り歩きして、
傷の残る顎や鋭い目つきといったこともあって、
皆にビビッてさけられているちょっと寂しい高校生です。
誰もが見た目で判断してくる中、
隣の席に座っている雪野は、
一宮のことを無視しているものの
何とも思ってなさげな唯一の存在。
その雪野はいつも一人でいるようで、
友だちもいなさそう…
なんて一宮は思っていました。
雪野が人と関わらないようにしているのには理由があって、
彼は両性具有ということで人知れず悩みを抱えていたんです。
ある日体育の授業でバレーをしていた時、
雪野の打ったボールが一宮の股間を直撃!
保健室に行った二人が会話を交わすなか、
話の流れで一宮がいきなり雪野の股間を触るんですよ。
そこで何か違和感を感じた一宮が
強引に脱がそうとする拍子に
雪野のおケツに顔を突っ込む自体に(笑)
その場は何とか逃げた雪野ですが、
自分の体が普通じゃないってことがバレたかも…、
と不安になります。
過去に何度もそのことで
転校を繰り返し逃げてきたから。
翌日恐る恐る登校するもクラスメイトは普段通りで、
一宮が何かバラした様子はなく一安心したんですが、
その後二人きりになったとき一宮が、
やはり気になっていたようで無理矢理見せろと
雪野を剥いちゃうんです。
そこで一宮は雪野のヒミツを知ってしまうわけですが、
生まれつきこういう体だと泣く雪野に、
一宮は驚きを隠さないものの同時に
不謹慎ながらコーフンしてしまったと、
何か妙に素直と言うか素朴な反応を示したことが意外でした。
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僕の両性具有症候群(シンドローム)のネタバレと感想
普通だったらこういう状況を目の当たりにするときっと、
驚き・好奇・嫌悪という感情の動きを見せても
不思議じゃないと思うんですね。
ヒトは自分とは異質なモノに対して
排除しようとする意識が働く性質があると思うので。
もちろん閉ざされたトコロで性的に
興味の対象とされることはあると思いますが。
それを一宮は雪野をかわいいと思ってしまい、
まぁ半ば強引ですけど抱いちゃうところは
ヒロい愛情を潜在的に持っているヒトなんだなぁと思いました。
欲情する一宮に流されるかたちで
受け入れてしまう雪野ですが、
今まで孤独を抱えて生きてきて、
自分自身でも自分のことを
どう受け止めればいいのかわからずにいたところに、
自分の存在を認め求めてくる一宮の存在は、
やはりどこか救いがあったように思います。
かなりデリケートなテーマを扱っている作品だとは思いますが、
その部分を掘り下げる内容ではなく、
普通に(といっても一応男同士)一宮と雪野の恋模様を描いた
ストーリーが中心になっているので、
割とさらっと読むことができます。
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僕の両性具有症候群(シンドローム) まとめ
今後二人の関係が深まっていけば
その時々で様々な壁にぶつかることが予想されますが、
とりあえず一緒にゴハン食べるとこから始めるお二人さんには、
ちょっとほのぼのさせられました。
「僕の両性具有症候群(シンドローム)」は6巻で完結しています。
「僕の両性具有症候群(シンドローム)」は
ちょっぴり変わった二人の関係が読める作品でした!
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