篠原千絵先生の
「海の闇、月の影」を読みました。
仲良しだった双子の姉妹を切り裂いた死者の呪い。
優しかった姉はまるで悪魔のように恐ろしい存在へと変貌し、
妹とボーイフレンドを執拗に追い詰めていく…サスペンスコミックの傑作です。
「海の闇、月の影」で検索して下さいね。
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海の闇、月の影 のあらすじ
高校の陸上部で爽やかな汗を流して青春を謳歌する双子の美人姉妹。
姉は流水(るみ)、妹の名は流風(るか).
二人は同じ陸上部の先輩、当麻克之(とうまかつゆき)に憧れていました。
ある日、妹の流風が当麻に呼び出され
交際を申し込まれるところから物語は始まります。
彼に憧れ続けてこの高校までやってきた流風にとっては、
まるで夢のような出来事です。
しかし気になるのは姉の流水の事。
先輩からの申し込みに返事もせず、流風は流水を想いその場を逃げ出してしまいます。
ですが、流水はその場を見ていたのです。
妹を姉は優しく抱きしめながら、
「悔しいけど、あんたにならゆずるよ」と軽口を叩き
妹の恋を精いっぱい応援するのでした。
翌日は女子陸上部でのハイキングが予定されていました。
参加したのは5人の女子部員です。
緩やかな山道を上がっていく面々ですが、
途中急な雨に降られ山の中腹にある横穴で休むことになりました。
そしてその横穴の中でおびただしい数の人骨を見、
嫌な臭いをかいでしまった事から、恐ろしい事が始まるのです。
篠原先生の絵柄はもう安定の美しさですね。
双子の姉妹がとっても可愛いし、当麻先輩はかっこいい。
ちょっと昔の作品ですが、古さを感じさせない面白さです。
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海の闇、月の影 のネタバレと感想
横穴で人骨を発見し、気分が悪くなった一行は
山のふもとの海辺まで降りていきます。
ところがそこで先輩たちが次々に倒れていき、
流水、流風のふたりも気を失ってしまうのです。
そして流風が次に気づいた時は病院にいて、すでに3日以上が経過していました。
双子以外の部員は全員が死亡というショッキングな事態に。
警察にも事情を話しますが、横穴には人骨などなかったと説明を受けます。
そして流風は気づくのです。
流水の様子がおかしいことに。
この辺りから一気にホラー色が強くなってくるのですが、
流水は当麻を手に入れようと動くようになっていきます。
流風以外の人の前では優しい姉を演じますが、
流風の前ではまるで悪魔のような顔になり、
さらには宙を浮き物体をすり抜けるという事までやってのけるようになります。
そして流風のフリをして当麻に近づきますが、
当麻は例え双子であっても好きな女子は見分けがつくので
一発で流水だと気づかれてしまいます。
しかし流水はあきらめないのです。
執拗に当麻を追い、しまいには当麻を好きな陸上部の先輩まで殺してしまう。
ついには流風を殺そうとまで考えるようになるのです。
先輩を殺した方法というのが、
物体すり抜けが出来る流水なのでおでこから
直接脳内に手を入れるというものなんですが…。
これ、最強じゃないですか?
しかも指を抜いたら跡も全く残っていないという…。
流水…恐ろしい子。
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海の闇、月の影 まとめ
しかし流水の魔の手が流風に襲い掛かったその時、
流風の体は宙に浮き身を守る事ができました。
流風にも流水のような力が芽生えていたんですね。
あの横穴は何だったのか、流水はなぜ恐ろしい存在になってしまったのか…。
謎を残したまま2巻へと続きます。
当麻先輩は流風の強力な味方となって邪悪な力と戦ってくれるみたいなので、
引き続き追いかけて読みたいな~と思います。
「海の闇、月の影」は18巻で完結しています。
邪悪な流水が怖いです。
思わず冒頭の優しい流水を見に戻ってしまうくらい。
サスペンス好きな方にぜひオススメしたい作品です。
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