持田あき先生の
「スイートソロウ」を読みました。
片田舎を舞台にした、
夢を追い求める若者たちのオムニバスストーリーです。
「スイートソロウ」で検索して下さいね。
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スイートソロウのあらすじ
東京から片道で3時間30分。
同級生たちがこぞって東京へと旅立った街で、
地域新聞の編集に携わる小林菜の香20歳は、
童話作家になる夢をかなえるため
投稿を続ける毎日です。
今ではメガバンドとなったミュージシャンのエンモアも、
かつてはこの街で菜の香と共に学んだ同級生でした。
実はエンモアの初期の頃の作詞は全て、
菜の香が手掛けたものだったのです。
ある日、
エンモアのボーカル大瀧政宗から、
久しぶりに故郷に帰ってくるという電話をもらいます。
童話作家になる夢がなかなか叶わず、
もがき苦しんでいる菜の香には、
エンモアと共に曲を作っていた頃の自分が、
夢のようにキラキラと輝いて思えるのでした。
当時の気持ちを思い出した菜の香は、
再びエンモアへ贈る作詞を始めます。
夢中で筆を走らせる菜の香。
それと共に菜の香は大瀧へ抱いていた
恋心も思い出すのです。
お話の舞台が片田舎、
というところがいいですね~。
そこから旅立っていく若者たちというところに、
共感しやすいのです。
取り残される菜の香の焦燥感もよく表現されていて、
きゅんとしちゃいます。
頑張れ、菜の香。
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スイートソロウのネタバレと感想
久しぶりにエンモアのメンバーと
食事を共にした菜の香は、
書き溜めた詩の数々を渡そうとします。
しかしボーカルの大瀧は受け取りません。
久しぶりにふと思い出して書いたような作詞はいらない、
と拒絶するのです。
大瀧は菜の香に童話作家になる夢を
あきらめて欲しくないのです。
五年間ずっと頑張ってきた菜の香の努力を
大瀧は分かっているからです。
今ですらメガバンドのエンモアも、
この五年間必死の努力を続けてきたのでしょう。
だからこそ、大瀧は努力を続けてきたことの
価値を知っているのです。
焦らずもっと意地を見せろ、
と大瀧は言います。
書いて書いてぼろぼろになるまでやってこいよ、
俺は今のお前の方が好きだぜ。
悩んで苦しんであの頃より
ずっと綺麗になった…。
ああ、大瀧さんかっこいいです。
彼も菜の香の事が好きなんですね。
泣きじゃくる菜の香をおんぶしながら、
愛さえあればいつ何処にいたって、
笑って死んでいけるさ、と
言ってくれるのです。
大瀧は再び東京へ旅立ち、
菜の香も日常に戻ります。
しかし菜の香はもう迷わず、
童話作家へなるための努力を続けるのでした。
さわやかな青春ストーリーですね。
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スイートソロウ まとめ
この「スイートソロウ」には他にも、
マネージャーに恋をする新人女優のお話や、
ゲイの幼馴染に恋をしている
女の子のお話が載っています。
青春あり、ラブストーリーあり、
内容が盛り沢山で、
どのお話もとっても面白いです。
「スイートスロウ」は
2巻まで出ています。
恋や夢がたくさん詰まった宝箱のような作品です。
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