こやまゆかり先生の
『スイート10』を読みました。
幸せな家庭を築いていたはずの妻が、
夫以外の男性に惹かれ、
不倫へと堕ちていく過程を描いています。
「スイート10」で検索して下さいね。
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スイート10のあらすじ
関弓子は28歳。
理解ある夫に支えられ、
看護婦の仕事をしながら、
3歳の娘を育てています。
夫の保典とは結婚7年目、
出会ってからは10年経過。
平凡だけど幸せで、
夫以上に自分を愛してくれる人はいない、
そう信じていました。
あの男性・品川翔二に出会わなければ。
最初はもう一度会うだけ、
次は一緒に飲みに行くだけ、彼と友達になりたいだけ、
やましいことは何もないと自分に言い聞かせながら、
弓子は恋する気持ちを加速させていきます。
我ながらなんて酷い女だろうと思いながら、
彼に会いたくてたまらない弓子。
これは浮気じゃない、
不倫なんかじゃない、
そう言い訳しながら、頭のどこかで分かっていたはずです。
夫にウソをついて彼と会う約束をしたときから、
家族への裏切りが始まったのだと。
「良妻賢母」と「オンナ」の間を揺れ動く弓子。
後ろめたさを感じながら「女」でいたい気持ちを捨てられません。
独身時代のようなおしゃれできる喜び、
異性へのときめき、
それらが麻薬のように弓子を蝕み、
欲望に身を任せていきます。
翔二と弓子、
2人の「未来のない恋」の行く末が気になって眠れません。
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スイート10のネタバレと感想
弓子には高校時代からの友達、
増田清(きよ)と沢田るりがいます。
2人とも既婚者ですが、
夫との仲がうまくいっていません。
この2人の存在が、
弓子を不倫へと走らせた一因となっている点も
見逃せません。
特にるりは自分が3人の中で
最初に不倫をしていたからか、
弓子をけしかけてるとしか思えないような言動をしています。
この3人の共通項は、
ただ「女」でいたいだけです。
んー・・・分からないでもないですが、
ちょっと自分の都合しか考えてないわがまま女の言い分?
という気もします。
3人はこの言い分を通し、
それぞれに不倫へと突き進んで行きます。
実際こんなこと有り得ないだろうと思いつつも、
弓子の不倫はどこかリアルです。
結婚して主婦となると、
独身のように自由はききません。
独りになりたい時になれず、
出かけるにも子どもの預け先や
夫の都合を考えなければいけませんし、
夜出歩くなんてことはできません。
夫と子どもがいない世界へ行きたいと
誰しも一度は思うはずです。
ほんのひと時でも独身時代の気分が味わえるなら
味わいたいと思うでしょう。
夫も子どもも大切ですし、
結婚生活を壊したい訳ではないのです。
だからこそ、
弓子の揺れ動く気持ちがリアルに伝わってきます。
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スイート10 まとめ
夫に申し訳ないと思いながら、
彼に会いたい気持ちを止められない。
すべてが明るみに出たら
幸せな家庭が崩壊すると分かっているのに、
彼を拒めない。
彼との関係をひた隠しにしながら、
綱渡りのような家庭生活を送る弓子。
これからどうなるのか、
ハラハラドキドキが止まりません。
『スイート10』は7巻まで出ています。
『スイート10』不倫を軸に描いたヒューマンドラマな作品でした。
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