やまもり三香先生の
「シュガーズ」を読みました。
高校を舞台に主人公を少しずつ変えていく、
恋をテーマにしたオムニバスショートストーリーです。
「シュガーズ」で検索して下さいね。
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シュガーズ のあらすじ
【秘密の★キャンディー大作戦!】
18歳の黄恵(きえ)は同じクラスの男子生徒の紫門(しもん)に
しょっちゅうからかわれています。
貴恵は紫門の事が好きなのですが、本人には伝わっていない様子。
ある日、片想いをこじらせている貴恵を見かねたモテ女の麻美が、
“恋の媚薬入りローズキャンディー”というものをくれました。
このキャンディ―を寝る前に食べると
体内のフェロモンが分泌されて男たちの視線を釘づけに出来るというのです。
ただし一日しかその効き目はないというのです。
その夜、甘いキャンディーをそっと口に含み、
期待に胸を膨らませながら紫門に好きになってもらえる自分を夢見ます。
そして翌日、クラス中の男子が黄恵に対して
優しくしたりちやほやしたり、明らかに態度を変えてきました。
紫門だけはいつもと変わらないのですが、
紫門も他の男たちが黄恵に対して色めき立っている事を
不思議に思っているようです。
そんな中、紫門とちょっとした事ですれ違い、
それをきっかけにして紫門から突然の告白をされます。
しかし、そんな紫門の告白もあの
媚薬入りキャンディーのせいだと思った黄恵は、
笑ってかわしてしまうのです。
キャンディーを食べたことを後悔する黄恵。
しかしキャンディー大作戦はお互いを好きなくせに
中々くっつかない黄恵と紫門のために、
麻美と他のクラスメイトが仕組んだものだったのです。
そしてようやくカップル成立となったのでした。
ベタ展開ですけど、かわいい片想いのお話でした。
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シュガーズ のネタバレと感想
【無糖女子とバナナパンケーキ】
1話で黄恵の恋を成就させた麻美が主役回です。
麻美はモテまくりのかわいい美少女ですが、
誰にも恋などしていません。
恋というものもよくわからない、どこか冷めている麻美。
友達の赤星と一緒にいるところに赤星の後輩、
紅原君が手作りバナナパンケーキを作って持ってきました。
甘いものが嫌いな麻美は断りますが、
人懐っこい紅原は麻美にも
ぐいぐい話しかけてくるようになりました。
紅原はいつもニコニコしていて、
自分にはない面を持つ紅原に麻美は少しずつ惹かれていきます。
ある日、ぐうぜん廊下で紅原と知らない女子が
話をしているのを目撃した麻美は、
紅原の視線がその女子に対して熱を帯びているのに気づきます。
すぐに状況を察した麻美。
麻美に気付いた紅原は自分の手作りパンケーキを
笑顔で麻美にすすめてきますが、麻美は驚くほど乾いた声で
「あんたも甘いものも大嫌い」と言ってしまいます。
放課後、黄恵とお茶をしていた麻美は急に後悔します。
このまま終わらせたくないと思った刹那、
麻美は店を飛び出し紅原のもとへ向かいます。
結果はもちろん玉砕しましたが、
麻美は初めて感じた恋心というものを無事に昇華させたのでした。
この話は好きですね~。
麻美のキャラがとてもいいです。
この作品には他にも先生と生徒の恋や、
生徒会長との恋、高校デビューしたチャラ男の恋などが載っています。
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シュガーズ まとめ
恋をテーマにしていますが恋することで
自分の気もちに向き合ったり、
心の葛藤に翻弄されたりする高校生たちはみな一様にさわやかで素敵です。
出てくる登場人物はみんな美男美女揃いですけどね。
「シュガーズ」は6巻まで出ています。
重たい恋愛劇ではないので、軽く読めて甘酸っぱい想いを
たくさん感じることが出来る作品でした。
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