寄田みゆき先生の
「修羅のドレス」を読みました。
亡き父の無念を晴らすため、
自分を捨てた母の会社に入社した四葉。
父譲りのデザイナーの才能を発揮し復讐を誓う四葉の前には
様々な人の思惑が複雑に絡み合い…!?
「修羅のドレス」で検索して下さいね。
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修羅のドレス のあらすじ
業界一のウエディングドレスブランド
「C・KALEN(クチュール・カレン)」に入社した
栗山四葉にはある目的がありました。
それはデザイナーだった父・栗山哲郎を陥れて死に追いやった
母・KALENに復讐すること!
KALENはC・KALENのデザイナー兼社長で
世界を飛び回る業界のカリスマ、
富と栄誉を勝ち得た人生の成功者です。
しかし…今のその地位は
哲郎のデザインを盗作し築いたものなのです。
銀座本社はウエディングの総合施設。
そこは…人々の幸せな門出のための場所のはずですが、
様々な人の欲望が渦巻いている所でもありました。
入社した四葉が目にした斉藤紅子先輩はまさにその象徴!
ある程度の実績がなければ入れないドレス縫製部、
そこでは陰湿なイジメが横行しています。
今のターゲットは宮野原蘭、
去年入社の2年目ですが異例の抜擢が紅子は気に入らない様子。
イジメの現場に遭遇した四葉は
「人を傷つける時はそれ以上の傷を負う覚悟をしないと、
でなきゃ虫けら以下…雑魚の餌にもならない」と一蹴。
その男前な対応にすっかり惚れた蘭は
四葉と仲良くなります。
…二人には隠された事実があるとも知らずに。。。
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修羅のドレス のネタバレと感想
この欲望渦巻く会社にあって
蘭のピュアさは一筋の救いのようにすら思えちゃいます、
この時点では…ですが。
イジメられても「あまり波風立てたくない、
ここはウエディングドレスを作る場所…
だれかの幸せを彩る特別なドレスだから、
できるだけ清い気持ちで作りたい」そう言う蘭。
なーんて健気なんでしょう。
それを聞いて四葉は父の言葉を思い出すんですね、
『ウエディングドレスは一生の思い出になる特別なもの、
花嫁さんの幸せを祈って心を込めてデザインする』
と言っていたことを…。
蘭に通じるものがありますよね。
その頃の四葉は父さえいれば幸せでした。
その時父は肉体労働をしていましたが、
周りから“昔有名なデザイナーだった、
母親あの有名人”という噂が聞こえてくるも、
何も話してくれない父に問いただすことは出来ず…。
そしてある日突然自殺してしまう父…山の中で車ごと燃えて…。
四葉に残されたのは生命保険金と描きためたデザイン画、
そして何年にもわたり欠かさずつけていた日記…。
四葉はすべてを知ってしまいます、
父は母に会いに行った日に死んだ…自殺なんかじゃない、殺されたんだ!
そして必ず父の無念を晴らし母に復讐することを誓ったのです。
なかなか壮絶ですね、
四葉の強い意志を秘めた…だけど悲しい眼差しが
辛い過去を物語っているようです。
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修羅のドレス まとめ
ここから母・KALENをはじめ、蘭そして和泉柊らを巻き込んで、
複雑な人間関係が次々と明らかになりながら、
嫉妬や欲望などが渦巻くそれはドロドロした世界が
めくるめくスピードで展開されていきます。
それはまさに修羅の如く…!
最後まで目が離せません!
「修羅のドレス」は4巻で完結しています。
「修羅のドレス」はウエディングという幸せな舞台と
正反対な人間の黒い感情が渦巻く作品でした!
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