牧野あおい先生の「セカイの果て」を読みました。
中学2年の千田あずさは都会から田舎に転校してきた中学生。
彼氏は、クラスで特別扱いされる、外見も権力もNO.1の男子春日。
ある夜。あずさはおじさんに絡まれているところを、
同じクラスの河口に助けられます。
春日にいじめを受けている河口。
それでも、凛としたその姿勢に、あずさも変わりたいと思うように。
あずさと河口が距離を縮める中、取り返しのつかない事件が・・・。
「セカイの果て」で検索して下さいね。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
セカイの果て のあらすじ
繁華街で一人の女の子が絡まれているところを、
男の子が助けるところか物語はスタートします。
女の子は、千田あずさ、中学2年生。
彼氏は、田舎の中学校の中心的存在の春日。
見るからに生意気そうな男の子で、
学校でもあずさんの腰に手を回すようなところがあります。
男の子は、河口隆。
鉄道が趣味で、クラスではいつも一人でいる目立たない男の子です。
河口は春日からちょっとしたことで因縁をつけられては、
殴られたり、制服を脱がされたりと、
いじめを受けています。
それを他の生徒も先生も見て見ぬふりをするような、
閉塞感ただよう教室です。
あずさは、春日にどんないじめを受けても、
背筋を伸ばして前を真っすぐ向いている河口が気になります。
春日のせいで汚れた河口のズボンとポケットに入っていた携帯を返そうと
学校へ行こうとした時、
ぐうぜん河口と鉢合わせします。
嫌味を言われたあずさは、目に涙を貯めながら、
「好きで付き合ってるわけじゃない・・・!」
と言って、ズボンを地面に落として帰ってしまいます。
翌日、そのズボンを履いて学校に来た河口。
あずさにそっとありがとうと言います。
しかし、その二人のやり取りを見逃さなかった春日。
学校で無理やり春日はあずさにキスをします。
あずさの頬には涙が・・・。
それを見ている河口。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
セカイの果て のネタバレと感想
その夜、河口に謝罪の電話をかけた
あずさの声に異変を感じ、河口はあずさのもとに。
そこで、あずさが前の学校でいじめられていたこと、
同じ思いをしないために、春日と付き合っていることを聞きます。
河口は、線路に降り、あずさに、
「いつだって道はそこにある いつだって俺たちは出ていけるんだ」
だから、何をされても、何を言われても、
自分のためだけに力をためるんだといいます。
その言葉に胸を打たれるあずさ。
そして、キスを。
しかし、それを見ている春日。
家政婦はみた!!的な春日の視線が、とても怖いです。
その数日後、事件は起こります。
ニュースで流れる学校の屋上から男子生徒が転落し、死亡したという情報。
転落したのは中学2年の男子・・・。
落ちたのは春日か、河口か。
この3人に何があったのでしょうか?!
いじめなどとても強烈なインパクトがあり、
読んでいて辛くなる程でした。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
セカイの果て まとめ
この話の中で、駅の線路で河口があずさのために
話した言葉が一番心に残っています。
思春期のグロテスクな程の残忍さや繊細さを描いた話の中で、
この言葉がなによりも心に鮮明に入ってきます。
この後、少しサスペンスのような面白さも含まれて、
さらに目が離せない作品です。
「セカイの果て」は4巻まで出ていて、完結しています。
この作品は、思春期の繊細で残酷な心をリアルに描いた作品です!
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら