榛野なな恵先生の
「Papa told me」を読みました。
「自由で創造的な父子家庭」を目指す知世たち親子。
お母さんはお空の星になったけれど、大好きなお父さんとの生活は、
色々あるけどとっても大切。
その生活を護るためにも、家事や1人の時間と闘う知世の毎日。
「papa told me」で検索して下さいね。
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papa told me のあらすじ
『1人で るすばんをしている時
わたしはお父さんの服のポケットにはいって いっしょに
「打ち合わせ」に行けたらいいなと思います。」
そう学校の作文に書いた知世。
知世のお母さんはお空のお星様になり、お父さんの信吉と2人暮らし。
電車で少し離れた私立小学校に通っています。
理解力があり、落ち着いた雰囲気は、既に大人顔負け。
「自由で創造的な父子家庭」を目指す知世親子。
その目標と照らし合わせて、知世は自分の行動を考えます。
でも、いつも家にいるお父さんが
連絡なく遅くなったときは、お父さんの顔を見て涙を流す、
子供らしい一面も。
そんな父親思いの知世に、信吉は、知世の言葉を使って、
もしかしたら自分のほうがポケットに入っているんじゃないかと思っています。
父親を思いやり、頑張る知世を、
また心配しつつ愛しく思う父の気持ちを表した、
とても素敵な表現ですね。
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papa told me のネタバレと感想
そんな2人には、見守ってくれている人がいます。
信吉の妹、ゆりこさんもその1人。
化粧品メーカーでバリバリ働くゆりこさんですが、
女性は仕事はしなくていいから可愛ければいい・・・
なんていう古い会社の中で、辛いこともあるようです。
それでも自分をあきらめたくない・・・と頑張るゆりこさんに、
自分もゆりこさんのようになりたいという知世。
そんな知世と、温かく見守る信吉に、
またゆりこさんも明日への活力を貰っているのでした。
夏休み、知世は信吉の仕事が一段落するまで、
祖父母のもとへ行くことに。
かたぐるしい雰囲気と、嫁姑問題を抱える祖父母のもとで、
なんとか明るく振る舞う知世。
知世を心配して引き取りたい祖母が、
信吉との生活が不十分だろうと色々言ってくるのを、
必死で我慢しています。
布団の中で涙を流す知世ですが、信吉の顔を見ても、クールなふり。
でも、その隠しきれない喜びが、なんとも可愛らしく、いじらしいです。
普段から我慢強い知世ですが、新任の先生と衝突する出来事が。
点呼を取る際、知世の名前だけ名字ではなく名前で呼んだ先生に、
知世は決して返事をしませんでした。
そのため、知世は授業に参加させてもらえず、1人立たされます。
次の授業も、どうしても返事をしない知世。
とうとう校長先生にまで報告されます。
校長先生のアドバイスをヒントに、
結局大人な対応で先生の頑なな気持ちを変えた知世。
自分の意志を通しながら、上手く問題を解決する。
そんなすごいことをやってのける知世です。
知世がどうしても先生の点呼に返事をしなかった理由。
それは、知世を呼び捨てにできるのは、
世界でたった1人、お父さんだけだから。
それほど父を思う知世ですが、一方で父のNO.1は
亡くなった知世の母だと思っています。
そして、父が知世の母を思い続けることで、
知世は知世の母を感じながら生きているのでした。
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papa told me まとめ
女性に対する発言が時代錯誤であったり、
少し古さを感じる作品ではありますが、愛情溢れるとても素敵な作品です。
母親を早くに亡くしたこともあり、
小学生なのにとても理性的で我慢強い知世の、
時折垣間見える小学生らしい心に、キュンとしました。
また、そんな知世を見守る父や叔母などの気持ちを、
明るく、でも深く描いているため、
読みながら、心を動かされる作品です。
「Papa told me」は27巻まで出ていて、完結しています。
この作品は、父と娘の愛情を、明るく、でも深く描いた、心に響く作品です!
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