石塚夢見先生の
「おしみなく緑ふる」を読みました。
舞台は昭和19年、夏。
戦時中の日本で、百貨店に勤めているさくらこは、
一目で恋に落ちた昇と結婚します。
兵役のため、昇とともに満州へわたるさくらこ。
新しい国での生活に心躍らせるさくらこですが・・・。
その地で見たものは?!
「おしみなく緑ふる」で検索して下さいね。
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おしみなく緑ふる のあらすじ
昭和19年の夏、戦時中の日本で、
さくらこは百貨店の店員として働いていました。
恋愛結婚を夢見て、
親戚からの見合いの話も断るつもりでいます。
そんな時、百貨店でぼや騒ぎがおきます。
幼い子供を助けようとしたさくらこを一人の兵隊が助けます。
なんと、それが親戚が持ってきた
お見合いの見合い相手、昇でした。
こんな出会いがあったら、
女性なら誰しも運命だと思いますね。
そして、昇との縁談がとんとん拍子に進み、
さくらこと昇は結婚します。
昇は満州の国境警備にあたる仕事をしており、
さくらも昇について満州へ渡ることとなりました。
その頃、日本では、満州は都会で、
空襲もなく、食料もふんだんにある地とされていました。
そのため、
さくらこも期待に胸を膨らませて旅立ちます。
しかし、ついたところは、
反日感情が強く、争いが多い街。
さらに、昇の勤務地であるロシアとの国境付近は、
一面灰色一色の荒野でした。
想像とあまりに違う現実を受け入れられないさくらこ。
毎日部屋にこもって泣きながら寝るばかりでした。
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おしみなく緑ふる のネタバレと感想
四季があり、色彩豊かな日本で生まれ育った者が、
色彩のない国を目にしたショックは大きかったでしょう。
とてもよく分かります。
そんなさくらこに、昇は毎日優しく声をかけ続けます。
そして、ある日、
さくらこは昇が笛を吹いているのを聞きます。
その音色に、昇の寂しさ、優しさを感じ、
さくらこは昇と生きていく決心をします。
ここで話す昇の本音。
こんなことを言ってもらえるさくらこは幸せ者ですね。
私も一度は言われてみたいです。
こうして、二人の満州での生活が始まりました。
主人公のさくらこ、
昔の女優さんみたいでとてもキレイ!!
時代設定が昭和初期ですが、
ファッションが古めかしくなく、おしゃれです。
きっと、さくらこはその時代の女子力高めの女性だったのでしょう。
戦時中を舞台にした作品なので、
暗い内容になるのかな・・・と思ったのですが、
さくらこと昇のやりとりを丁寧に描いていて、
恋愛ものとして読めました。
また、日本の四季の良さが、
詩的なきれいな言葉で語られていて、
読んでいて心が洗われるようです。
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おしみなく緑ふる まとめ
この先、沢山の苦難がありそうな予感がしますが、
二人がどのようにそれを乗り越えていくのか、
二人の行く先を知りたいという気持ちになります。
「おしみなく緑ふる」は5巻まで出ていて、完結しています。
この作品は、厳しい時代の中、
どのように純愛を育てていくのか見守りたくなる作品です!
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