有賀リエ先生の
「オールトの雲から」を読みました。
失恋したばかりの花が出会ったのは新彗星を探すちょっと変わり者。
新たな出会いで花も大切な何かを発見できるのでしょうか…。
「オールトの雲から」で検索して下さいね。
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オールトの雲から のあらすじ
念願の信越大学に合格した真鍋花。
大学に合格したら近所に住んでいる
年上のゆうちゃんに告白しようと決めていました。
合格したことをゆうちゃんに急いで報告しに行くと、
逆に婚約者を紹介され
結婚が決まったことを告げられてしまいます。
あれほど楽しみだった
キャンパスライフもとても楽しめそうにありません。
公園でひとりぼんやりと過ごす花の目に、
天体望遠鏡が置いてあるのが見えました。
そっと覗いてみようとする花。
すると急に腕をつかまれ望遠鏡から離されます。
腕をつかんだ大学生風の男が言うには、
「太陽を観測している。
これは専用レンズだからいいけど違ったら失明するぞ」
というのです。
そんな危険なものを放置して
どこかへ行っているほうが悪いような気もしますが…。
男はリンゴが沢山入っている袋を差し出して、
その袋を持ってきてくれと言います。
ついて行った先は花の大学の天文部でした。
花が恋をしていた近所のゆうちゃんは一回り以上年上らしいですから、
33歳前後ですかねぇ。
せっかく大学に入ったのですから、
ここは心機一転素敵な彼氏を作ってほしいですわ。
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オールトの雲から のネタバレと感想
花を天文部に連れて行ったのは部長の和泉でした。
天文部には他にも先輩の朝日奈や
同じ一年の成田たちがいました。
天文部の目標は“新彗星の発見”とのこと。
アマチュア天文家が新彗星を発見するのは
極めて難しいらしいのですが、
部長の和泉はあきらめてはいません。
天文部までついて行った花ですが、入部は迷っています。
失恋をしたばかりなので、
星なんか見たって元気にはなれないのです。
家に帰るとゆうちゃんが遊びに来ていて、
両親と楽しそうに笑っています。
花は一緒に夕食を食べることも辛く、
思わず忘れ物をしたと嘘をついて家を出てしまいます。
昔、ゆうちゃんが言ってくれた一言で
先生になるために教育学部に入ったのに、
今の花には大学へ行く意味すら見いだせずにいるのです。
昼間行った公園に行くと、
すっかり暗くなっていますがやはり天文部の和泉がいました。
好きな人の幸せも願えない人間が、
先生なんてなれないと泣く花に、
和泉は缶コーヒーを渡し、星のすばらしさを淡々と説くのです。
星の大きさに比べて、人間はいい意味で小さいのだと。
彗星はいつでも見られるものではなく、
太陽に近づいて消えてしまうものもあり、
だからこそかけがえがないのだと。
そして花は決めるのです。
大好きなゆうちゃんにとって一生に一度のかけがえのない日を、
笑顔でお祝いしてあげることを。
結婚式で花は精一杯の笑顔で、祝福してあげます。
最後は泣いてしまいましたが後悔のない選択をしたのです。
後日、花がいつもの公園に行くと、
やはり和泉が太陽の観測をしていました。
冒頭からずっと暗い顔で無表情だった花が、
ここでようやくふっきれたような笑顔を見せます。
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オールトの雲から まとめ
まだ天文部へ入部するとは言ってませんが、
どうやらそういう流れになってしまっているみたいですね。
ここで1巻は終わります。
タイトルの“オールトの雲”は彗星の発生源らしいのですが、
星に導かれたふたりのこれからが楽しみですね。
「オールトの雲から」はプチキスで6巻まで出ています。
星に関する話もとっても面白い青春ラブストーリーでした。
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