河原田瞳美先生の
「密閉シーツ」を読みました。
自分が密かに思いを寄せていた人が、
親同士の再婚によって突然兄妹になってしまう…!
そんな義兄と義妹の切なくもイケナイ恋。
表題作の他4作品を収録したオムニバスラブストーリー。
「密閉シーツ」で検索して下さいね。
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密閉シーツ のあらすじ
じゅりは高校2年生の女子。
母親と暮らしています。
―いさおとの出会いはかなり衝撃的でした。
忘れもしない5年前の夏…。
お父さんにもらった大事なハンカチを
プールサイドにいたじゅりは誤って落としてしまい、
なんとかして拾おうとしていたら足を滑らせプールにドボン!
運の悪いことに飛び込み用の深いプールで、
しかも制服のままだったじゅりはどんどん沈んでいって…。
そのとき助けに飛び込んでくれたのが
斎藤くんこといさおだったのです。
えっ?!キスした?!
と思ったのも束の間じゅりは意識を失って、
目が覚めたのは保健室のベッドの上でした。
あとで聞いた話で、
斎藤くんがすぐに気づいて
助けに飛び込んでくれたことを知るのです。
じゅりは結構ヤバかったらしく、
斎藤くんの人工呼吸や心臓マッサージが
なかったら死んでたかも…?!
斎藤くんは違うクラスだったけど、
じゅりのイメージではすごく落ち着いてる印象で、
その彼が慌てて助けてくれたなんて
そりゃあ嬉しくもなるってもんですよね。
だもんで気にならずにいられるワケなくて…!
それがまさか。。。
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密閉シーツ のネタバレと感想
それからしばらく経った頃、
お母さんが再婚しようと思ってると
紹介されたのがたかおさん。
そしてその人には息子がいて…!
ななんとそれがいさおだったのです。
いさおがわたしのお兄ちゃんになるってこと?!?
―…いやー、
なんとも切ない展開ですね。
強烈な出会いをし密かに好きだと思っていた相手が、
まさかまさか自分の兄になるなんてっ!
まぁ血がつながってるわけじゃないし
恋したらダメってこともないんでしょうけど、
やはり世間体とか両親の手前とかありますもんね。
それでなくてもお年頃の男女がいきなり家族になって
ひとつ屋根の下で暮らすっていうのだけでもキワドイというのに。
…ある嵐の日。
その日はちょうど親たちが旅行に出ちゃってて、
ふたりきりだったときにブレーカーが落ちて停電したことがあるのです。
じゅりは暗いのがほんとにダメで
震えながら泣き出してしまいます。
そのとき。
シーツを被ってたいさおがじゅりを包み、
シーツの中でキス…。
あれは誰にも知られていない二人の秘密。。。
その後…。
じゅりの母親が「あなたたち、キスしたって本当?」
と聞いてくるのです。
ドッキーーン!!
学校のプールでしたってご近所でウワサされてるらしいのです。
それは溺れてたのを助けてくれて、
キスじゃなくて人工呼吸、
いさおが助けてくれなかったら死んでた!
それに再婚する前の話だよとじゅりが力説して済んだのですが、
ますますいさおへの思いもあのキスのことも、
胸に押し込めて暮らしていくしかなかったじゅり。
そしていさおは進学を理由に家を出たのです。
わーん、
なんて切ない恋心。
この時点ではいさおの気持ちはわからず、
じゅりはひとりで思いを抱え苦しんでいるんですよ。
誰にも言えず…辛すぎるぅ。。。
そして時は流れ、
本屋で働きながらしょぼーいアパートで一人暮らしを始めたじゅり。
台風が近づいていたある日、
突然いさおがやってきます。
修理道具を持参しドアの補修をしてくれる彼は、
じゅりを心配して来てくれたんですね。
激しさを増す雨。
蘇るあの日の記憶。
募る思い。
だけどやっぱり…。
“ボロ家は壁が薄くて雨音で部屋が満杯だ。
まるであたしたちまだ
シーツ1枚で密閉されてるみたい”
なんとも情景が浮かぶような、
そして息づかいが伝わってくるような描写ですね。
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密閉シーツ まとめ
このあとに待っているクライマックスが、
これからの新たな希望に溢れていて、
なんとも熱を感じる作品でした!
「密閉シーツ」は5巻で完結しています。
「密閉シーツ」はイケナイ関係の秘めた恋心が伝わる作品でした!
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