群青先生の
『まつるかみ』を読みました。
神に守られてる一族の人間と神々の世界にまつわる
ちょっと不思議な日常を描いた作品です。
「まつるかみ」で検索して下さいね。
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まつるかみ のあらすじ
両親の葬式に現れた氏神トバ様に導かれて、
喜一とかのこの兄妹がやってきたのはド田舎の山奥でした。
この地で家を構えていた当主鳥羽初江と
連れ合いの博次郎には子どもがなく、
2人は鳥羽家の跡継ぎとなることを条件にやってきたのです。
トバ様は口は悪いし態度もでかいですが、
鳥羽家専用の守り神として一族の者を守ってくれます。
普通に暮らしている人間たちのすぐ近くにある神々の異世界。
喜一とかのこはトバ様の影響で不思議な神の世界へ
足を踏み入れることになり、様々な事件に巻き込まれていきます。
喜一とかのこの両親はとても仲良しでした。
夏の終わりに友人たちと遊びに行った際、
父の運転する車は事故に遭い、
友人共々仲良くあの世へ行ってしまいました。
遺族からは責められ、
保証やら何やらですかんぴんとなってしまった兄妹。
妹を一人前にするまで何とかしてみせると微笑む喜一でしたが、
内心はおだやかではなかったでしょう。
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まつるかみ のネタバレと感想
そこへ渡りに船とばかりに現れたのは、
慇懃無礼なトバ様でした。
一見おだやかですが笑顔でごり押しする喜一と、
泣き虫ですが気が強く生意気なかのこ。
2人に気圧されながらも、
鳥羽家の跡取りになるなら面倒を見ることを提案し、
トバ様は一端引くことにしました。
何か思う所があったのか、準備に手間取ったのか・・・
トバ様のイライラが募るほど時間はかかりましたが、
兄妹は山奥のド田舎にある鳥羽家へやってきたのです。
鳥羽家の当主は初江という中年女性で、
トバ様のことは神として崇めるというよりは孫みたいに可愛がって、
時にはこき使っている感じですね。
初江には博次郎という夫がいるのですが、
2人の間には子どもがおらず、跡取り問題が発生していた所へ、
喜一とかのこの両親の訃報を聞きつけてトバ様を使いに出した模様です。
トバ様は家に憑いた氏神=鳥羽家専用守り神ということですが、
まあ損な役回りです。
当主の言うことをあれこれ聞いて、
一族の者の危険には身を挺して守り、
そのくせ家が絶えれば共倒れという、恐ろしい一蓮托生ぶりです。
意外と純粋なかのこは、
「朽ち神となったお社の主に仕えていた狛犬の末裔(つまりは人間ではない)」
というややこしい同級生と親しくなって、トバ様をヤキモキさせます。
また、喜一に至っては、異世界の者しか通れない道をトバ様を利用して使い、
以前のバイト先まで通勤する始末。
トバ様は喜一が本当に跡取りになってくれるのか、
不安で仕方ありません。
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まつるかみ まとめ
長生きしているし、力もあるのだけれど、
見た目の通り中身は子どものようなトバ様が
主の命令とはいえ兄妹に振り回されているので、不憫で可哀想です。
結構腹黒い喜一の思惑は一体どこにあるのでしょうか?
『まつるかみ』は4巻で完結しています。
『まつるかみ』は氏神と人間をめぐる奇譚物語です。
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