惣領冬実先生の
「MARS 3巻」を読みました。
零には双子の弟・聖がいました。
その聖が亡くなってから
刹那的に生きてきた零がやっとみつけた、
大切にしたいもの…キラ。
加速していく二人の恋…!
「MARS」で検索して下さいね。
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MARS 3巻のあらすじ
零は鈴鹿の8耐に出ることになり、
キラは美術展に零をモチーフにした作品を出すことにします。
3巻はそれぞれが自分自身と向き合いながら、
互いに想いを寄せ合う話が中心です。
そして―。
8耐で零のパートナーとして走る片山響子さんから、
キラは聖のことをきくことになります。
絵が好きでよく零を描いてたおとなしい子。。
仲が良かったけど
特に聖はまるで零がいないと生きていけない…
そんな切実なものがあったと響子さんは言います。
そして…零の目の前で、
学校の屋上から飛び降り自殺した事実を知るのです。
響子さんの知る限り思いつく原因は、
社交的な零と違って聖は内気で人見知りが激しくて、
優しい子だったけど同時にどうしようもない脆さも抱えてた…と。
自分が弱く生まれた分だけ
零は強く生まれた…おかげでいつも守ってもらってる、
とも話していた聖。
零はそんな弟を守りきれなかったことをひどく悔やんだようです、
そりゃそうですよね、、。
…何かまだほかにも秘密が隠されていそうですが、
聖の死が零にとってとてつもなく大きな
爪痕を残していることだけは確かなようです。
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MARS 3巻 のネタバレと感想
…キラはふと気がつくのです。
樫野くんの存在に気づいたのは入学してすぐのころ―
樫野くんがいるだけでその場が明るくなって、
まるで太陽みたいな人だと思ってた。
でも…その明るさの中にどこか翳りのようなものがあって…。
零の中に見え隠れする翳りは、、
聖が死んだ瞬間に生まれた絶望―。
何気なく生きているわたしたちも
いつかは必ず朽ちて闇の中に消えていく…
零はそれをだれよりも強く感じてた…ということを。
そんなこともあってこれまで刹那的に生きていた零だから、
怖いものなんてなかったのに
キラと知りあってから怖いものができたという彼からは、
人間らしい感情がひとつ戻ったようでもあって、
良かったなぁとあったかい気持ちがわいてきました。
キラが“樫野くんには色を感じる。
激しくてきれいでそして悲しい色”
と言っていた色がなんなのか、
完成したキラの作品が教えてくれます。
それは夕陽の色―。
迫ってくる闇にそれでもなお
ギリギリまで燃えさかるあの夕陽の色。
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MARS 3巻 まとめ
零ほど切実に生きてる人はいない―…、
とても真実味のある表現に思えました。
そしてキラの作品は、
零に生きる活力を取り戻させてくれるものでもある気がしています。
「MARS」は15巻で完結しています。
「MARS 3巻」はお互いに自分自身と向き合いながらも
想いを交錯する二人の作品でした!
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