惣領冬実先生の
「MARS 1巻」を読みました。
『MARS』マルス―神話に出てくる軍神。
そして少女が初めて書いた人物画の少年につけたタイトル…。
燃えるような夕陽の中で
マルス像にキスした彼は恐ろしくきれいで、
あたしは感動してそのときなにかが生まれた…。
ひかれ合う不器用な二人の魂…!
「MARS」で検索して下さいね。
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MARS 1巻のあらすじ
西高2年の麻生キラは
絵ばかり描いてて全然他人としゃべらない異端者。
実は意識してる男子は多いんだけど
近寄りがたい存在です。
対して隣の席の樫野零は女好きで校内一のモテ男。
タバコや賭けバスケ等よくない評判もあるけど
実は6歳から8年間LAにいてバイリンガル、
入試はトップの成績だったという噂もあるフザケた奴です。
サーキットライセンスを持っていて
14歳で鈴鹿4耐優勝という経歴がある
ロードレーサーでもあります。
道に迷っていた零が
キラに尋ねたのを機に出会った二人。
このときキラが書いて渡した地図の裏に描かれてあった下絵が、
零の心を捉えます。
母と子が描かれた親子の絵を
「すっげーいいね」と褒める零。
キラは零のことが苦手だったけど
屈託なく話しかけられ、
不思議に零の言葉が真っすぐ伝わってくることを
感じ変わり始めます。
苦手な人だと思っていたけど人懐っこい人に、
非常識な人だと思っていたのに無邪気な人に。
自分が知らないことって
怖いし良くない風に捉えがちだけど、
表面だけじゃなくちゃんと知ることで本当の姿が見えてくる…
ってことを改めて気づかされた気がしますね。
キラと同じ中学で
密かに思いを寄せていた零のマブダチ・木田達也。
西高No.2のいい男!?
との噂ですが確かに内面的にも悪くないカモ?!
キラにとっても零にとっても
救いになる存在のような気もします。
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MARS 1巻のネタバレと感想
零のことがずっと好きだった杉原晴美は、
キラへの嫉妬から嫌がらせをしてきますが、
結果零に本気の目をして「殺すよ」と言われ諦めます…。
ちょっと難はあるものの素直に感情をぶつける彼女は
根っからの悪人ではなさそうですね。
フェミ男と言われてる英語教師の吉岡こそ最低の人間です。
善良そうな顔してセクハラするわ陰湿な仕返しするわで。
これも結果零の殺意に触れ逃げ出しますけどねぇ。
キラの下絵を欲しいという零に、
完成した油彩をプレゼントすることを約束した二人。
代わりに零は
「守ってやる、味方になってやる、いつでも体かしてやる」と言い、
キラは勇気を出して絵のモデルを頼みます。
そうして少しずつ近づいていく二人の距離…。
キラは零を見ていてメチャクチャだけど
悪意や歪みを感じないことに気づきます。
…誠実そうなふりして裏でひどいことする人間を知ってるというキラ。
世の中に存在する歪んで陰湿で救いようのない…悪意、
どんなにとりつくろってもじわじわにじみ出てきて
不快な匂いをまき散らす…と。
達也がキラを男性恐怖症だと言ったことや
時折垣間見られる話から、
キラには過去に何か良くない事があったことが伺われます。
同様に零も時々虚ろな目を見せ
自分も他人も死んでも平気な節があります。
小さな子どもみたいな笑顔をしたかと思えば、
ぞっとするほど残酷な目をしたり。
零も何か抱えたものがありそう…。
キラは零の明るさや強さに憧れているだけだと思っていたけれど、
やがて憧れなんかじゃない…彼が好きだと自覚します。
それは零も同じようで…。
達也や晴美もそれに気づき少しずつ事態は動いていきます。
零のバイクにキラが初めて乗ったときに感じた、
“この先なにがまっているのかわからない
でもこのままずっと走っていきたい”という想い、
それがすごく景色まで伝わってくるように印象的でした!
「樫野くんには色を感じる」というセリフからも、
秘められた深い意味があるように感じらます…!
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MARS 1巻 まとめ
登場人物たちの会話や言葉遣い・服装等から
時代を感じてしまうのは
連載当時多感な時期を過ごした方なら共感いただけるように思います。
ノストラダムスとか終末とか(笑)
2016年にテレビドラマ化もされ、
変わらぬ人気作品ぶりが伺える面白さだと思いました!!
「MARS」は15巻で完結しています。
「MARS 1巻」はMARSに導かれるように出会った
ふたりの始まりが描かれた作品でした!
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