長谷垣なるみ先生の
『花と忍び』を読みました。
600年続く名家のお嬢様と、
彼女を護る忍びの末裔の話です。
「花と忍び」で検索して下さいね。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
花と忍びのあらすじ
「霞上家の跡とり娘は
唇をうばわれた人と結婚しなければならない」
室町時代から続く名家の跡取り娘、
霞上紅緒（かすみがみ べにお）は、
この掟によって二十歳までの外出を禁じられていました。
外の世界を知りたいと熱望する紅緒の元に、
おじさまが連れてきたのは「友だち」役として雇われたチャラ男、
影下環（かげした たまき）でした。
彼のチャラい言動に対して、反発する紅緒。
しかし、屋根の上にのぼり、
一緒にお弁当を食べたことで心を許し始めます。
屋根の上から外の世界をかいま見た紅緒は、
ますます「外に出たい」という欲求を
押さえる事はできません。
環の「外に出たらソッコー誘拐される」
という忠告を無視し、
紅緒は女中・山口の手引きで、
秘密の抜け道から外の世界へ出てしまいます。
そして、霞上家の娘と結婚しようともくろむ
八千代財閥の跡取り・八千代薫（やちよ かおる）に捕まり、
無理矢理唇をうばわれそうになります。
その寸前、紅緒を助けに乱入してきたのは、
なんとチャラ男・影下環でした。
彼は一体何者なのでしょうか！？
冒頭が幼い頃のシーンから始まるので、
最初はありきたりな幼なじみの恋物語かと思いました。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
花と忍びのネタバレと感想
しかし、とんでもない掟が存在し、
その掟によって隔離されるお姫様と彼女を護る忍び
という設定に引き込まれます。
霞上紅緒は、掟のせいで
学校にすら行かせてもらえないお姫様（現代ではお嬢様）。
蝶よ花よと育てられ、
家の中では強気でわがままを言える紅緒ですが、
家から出る事だけは許されません。
生まれてからずっと家から出た事がない異常な状態に、
外へのあこがれは募るばかりです。
そんな紅緒のもとへ来た影下環。
髪型等から冒頭の幼なじみだと
何となく読み手には分かってしまうのですが、
あまりのチャラ男っぷりに、
あれ？違う人なのかな？と迷わせてくれます。
紅緒はそんな環に屋根の上へ連れ出され、
初めて外の世界をかいま見ます。
映画『ラストエンペラー』を彷彿とさせるシーンで、
紅緒が外の世界からどれだけ隔離されてるかを
窺わせてくれます。
外へ出たい気持ちを押さえられなくなった紅緒は、
女中の山口にだまされて外の世界へ。
そして、掟を知る八千代薫に捕らえられ、
キスされそうになったその時、手裏剣（！？）と共に現れたのは、
チャラ男とは別人のような影下環でした。
実は環は霞上家に600年仕える忍びの末裔で、
「友だち」ではなく「護衛」だったのです。
そして、10年前霞上家に出入りしていた幼い環は、
紅緒を連れ出し、誘拐されてしまう
という失態を犯していました。
そのせいで、紅緒はずっと家の中に閉じ込められていた
という事実が明かされます。
紅緒を護れるよう強くなったことを証明した環は、
紅緒を学校へ行かせる約束を取り付けました。
ただし、環の半径５メートル以内から
離れてはいけないという条件つきです。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
花と忍び まとめ
さあ、これから紅緒のはじめての学校生活は・・・！？
『花と忍び』は２巻まで、
『花と忍び 分冊版』は（８）まで出ています。
『花と忍び』は歴史ある名家の主従ラブコメ作品でした！
「花と忍び」で検索してみて下さい。
スマホの方はこちら
パソコンの方はこちら
