由貴香織里先生の
「人形(ギニョール)宮廷楽団」を読みました。
感染すると意思を無くし、
“人形(ギニョール)”となって人を襲う
奇病“ガラテイア症候群”が蔓延している世界。
人々が絶望するなか慰問の旅を続ける宮廷楽団がありました。
その楽団長の歌声と秘密の歌集“黒の讃美歌書”が
滅びの世界に奇跡を起こす―!?
「人形(ギニョール)宮廷楽団」で検索して下さいね。
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人形(ギニョール)宮廷楽団 のあらすじ
トゥーサンの街へやってきた彼らは、
人形(ギニョール)を憎み演奏の旅を続ける宮廷楽団。
…といっても金次第であらゆる曲を奏でる”裏の宮廷楽団”。
歌謡い(シャントゥール)で楽団長のルチルは
女性のような容姿でその歌声は
ギニョールを滅ぼす力を持っています。
そしてマイペースで人を食った性格の彼…。
バイオリンの琥珀は危険なテンションの男。
ギニョールの存在を感じると右目がうずきます。
チェロのグィンデルは普段は物静かだけど切れると怖い大男。
ハリネズミを可愛がっています。
この街の城主・ヘリオドールの依頼で来たルチル達。
しかし城主の民衆からの人気はイマイチのよう、
要請していた軍隊が来たと期待していた
息子のエレス(エレスチャル)からは手荒い歓迎を受けます。
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人形(ギニョール)宮廷楽団 のネタバレと感想
元々はとても音楽が好きだったエレス。
彼には双子の妹・セレス(セレスタイト)がいて、
生まれた時から足の筋力が弱く歩けないエレスのために
セレスはよく見事なピアノを披露していたそうです。
しかし不幸な事故が起こり…。
亡くなった母親の秘蔵のピアノを持ち出し
街中の子供を呼んで演奏会をしていると、
なぜかその音色がギニョールを凶暴化させ
街中へと引き寄せたのです。
感染していた者も変異し出し街は大混乱、
子供達は皆ギニョールに…、
そしてセレスまでも殺されたのです。
―ちなみに…。
ギニョール…蠢き人形とは、
硬質化した肌と凍りついた表情に浮き出た関節、
その独特の形相と操られた様な動きからそう呼ばれる
ガラテイア症候群に感染した死者のこと。
人を襲って肉を食らい、
その血を浴びた者も感染してしまいます。
ある種の音に反応する性質があるようですが…!?
いま世界に蔓延しているこのウィルスは
人によって発病までの潜伏期間が違いますが、
いつかは必ずギニョールへと変化し逃れる術はありません…。
“発病者は例外なく炎で浄化する”…それは絶対の宮廷法。
不始末をしでかした娘の方が生き残ったのでは
民衆は納得できない…、
そのため父の命によりエレスは
セレスとして生きていくことを余儀なくされたのでした。
奇跡を起こす歌・黒の讃美歌に希望を託し彼らを呼んだ城主。
彼等の演奏・そしてルチルの音叉ともう一つの美しい音、
重厚な一つの曲のような母音唱法の声が奏で合って、
呪われたこの街は…!?
呪縛は自分の力で解くんだと促され、
兄のためにもルチル達と巡礼の旅に出る決意をしたセレス。
果てしない自分の“生きていていい”理由を探す旅に…。
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人形(ギニョール)宮廷楽団 まとめ
彼らは―幻想と哀切と歓喜を呼ぶ奇跡の宮廷楽団…!
「人形(ギニョール)宮廷楽団」は5巻で完結しています。
「人形(ギニョール)宮廷楽団」は不思議な謎に満ちた
音と共にある世界観の作品でした!
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