板本こうこ先生の
「銀の魚 銀の波」を読みました。
明治20年頃の春、
北海道は小樽の近くにある鰊漁で栄える村に、
一人ぼっちで生きる少女がいました。
一人で生きる道を見つけようと懸命にもがいている、
朝陽にはねる銀の魚のように
輝いて美しい彼女の名は海多!
「銀の魚 銀の波」で検索して下さいね。
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銀の魚 銀の波 のあらすじ
海多は五つの頃母親を亡くし、
同じような境遇の孤児たちと盗みをしながら生きていました。
当時は珍しいことでもなかったようです。
ここはヤマイチという大潮の親方が治めている鰊場。
海多の母親はそこでモッコかつぎをしていて、
寝る間もなく何日も働いて海に落ちたといいます。
医者にも診てもらえず
働いた分の賃金もロクに払ってもらえなかったと、。
大潮の次期親方・春介の許婚者がやってくる日、
盗みで捕まってしまった海多(13)。
海多の話を聞いた春介は、
父の代では仕方のないことだが…
かわいそうなことをした、
と“使い走り”として雇ってやろうと言います。
気が進まない海多ですが、
使用人の銀次に選択権は無いと強引にフロへ入れられ…。
その格好や喋り方から
男の子だとばかり思われていた海多でしたが、
実は女の子。
それも綺麗な白い肌と灰色の目をした、
美しい少女だったのです。
驚きながらも彼女を気に入った春介は、
“使い走り”ではなく婚約者・優里子の“小間使い”として
海多を雇い入れたいと言います。
まだ14歳の優里子とも歳が近く
優里子も海多を気に入っています。
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銀の魚 銀の波 のネタバレと感想
ここへ来る道中、
落とした人形を拾ってくれた海多を、
やさしい心と明るく澄んだ声を持った女の子だと、
友達になってほしいと言うのです。
海多は春介のようなこんな立派な男の人がいるのかと…、
そして優里子のようなこんなきれいな女の人が、
自分を信じてくれることに驚きつつも感動し、
自分も生まれ変われるかもしれないと、
働いてみることを決意するのでした!
…人の善意に触れて人が変わっていく様を見聞きするのは、
やはりなんだか嬉しくなり勇気が湧いてくるものですね!
お手玉・木のぼり・竹馬・さかだち、
なんでもできる海多ですが実は泳ぎだけはできないんです。
それは後にわかるのですが…。
そんな海多を優里子は“強くて元気でうらやましい”と言います。
自分は身体も弱く家のことも満足にできず、
嫁として妻として自信が持てず、
春介に愛されるはずがないと不安で悩みを抱えていました。
優里子でもこんな悩みがあるのかと驚く海多。
仕事以外にも海多は読み書きそろばん、
言葉遣いや行儀作法を学ばされます…、
“強いだけでは一人で生きてはいけない”
…銀次や春介たちの親心のようなものですよね、
最初は嫌がっていた海多も負けるもんか!と、
努力を重ね成長していくのです…!
どん底の暮らしの中にいながらも心に一筋の良心を失わず、
そしてまっとうな人の善意を得て
強くしなやかでたくましく成長していく海多の様に、
見ているこちらもひかれて清々しい気持ちになり、
自然と応援したくなってきます。
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銀の魚 銀の波 まとめ
新しくひらけていく未来への希望に
わくわくさせてもらえます!
「銀の魚 銀の波」は6巻で完結しています。
「銀の魚 銀の波」は強く生きる少女に力がもらえるような作品でした!
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