池谷理香子先生の作品、
「FUTAGO―ふたご―」を読みました。
両親の離婚によって幼いことから別々に暮らしていた
顔も性格も全く違う二卵性の双子の姉妹が、
あることがきっかけで姉妹としての距離が縮まっていくという
ヒューマンドラマです。
友達同士よりは近いけれど、
一般的に想像する双子の姉妹よりは遠い
二人の絶妙な関係性が描かれていてとてもリアリティがありました。
どちらかというと大人向けの作品で、
作画も内容に合った雰囲気でよかったです。
特別にあっと驚くような展開があるわけではないのですが、
落ち着いた雰囲気で、なぜか読んでいるうちにハマってしまいました。
「FUTAGO―ふたご―」で検索して下さいね。
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FUTAGO―ふたご― のあらすじ
25歳のゆかりとあやかは双子の姉妹。
双子と言っても二卵性で見た目性格も全く似ていません。
姉のあやかはおとなしく女の子らしい性格で
現在は新築一戸建てで新婚生活を送っており、
一方妹のゆかりは活発で物おじしない性格で
ホラー小説家として締め切りに追われながら
シングルライフを満喫していました。
そんな2人は幼いころ両親が離婚して以来、
姉のあやかは母親と、妹のゆかりは父親と、
それぞれ別々に育ちました。
とは言っても、
離婚後も両親が近所に住んでいたため
離れ離れに暮らしていたというわけではなく、
それなりに親交はありました。
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FUTAGO―ふたご― のネタバレと感想
まず、絵が良かったです。
双子ということでどことなく似ている気もしますが、
髪形や雰囲気が全く違っていて、
二人の設定がリアルに再現されているという感じでした。
ある日、ゆかりのもとにあやかから一本の電話が入ります。
突然ゆかりの家に行ってもいいかと聞いてくるあやか。
珍しいなと思いつつも了承すると、
あやかは一人の青年を連れて現れます。
あやかが香港で出会ったというその青年はナオミといい、
なんとしばらくゆかりのもとで居候させてくれないかと
頼んできたのです。
ゆかりは見ず知らずの青年と奇妙な同居生活を始めることになり・・・。
さすがに姉妹でも、
異性を居候させろなんていうのは非常識な気もしますね。
でも、自分にとっての常識が通用しない人っているよなあと、
なんだか納得もしてしまいました。
その後、あやかもゆかりの家で暮らしたいと言い出したり、
ゆかりの家に綾香が入り浸るのであやかの旦那が浮気を疑ったりと、
トラブルが続いていきます。
ナオミはあやかに好意を抱いているようですが、
あやか自身は全くその気はないようです。
正直に言うと、
はじめはあやかの態度にイライラするところもありました。
悪気があるわけではないのは分かりますが、
ゆかりに対してはずいぶんわがままを言うのだなと感じていましたし、
ゆかりもなぜ怒らないのだろう不思議でした。
ですが、切っても切れない姉妹という間柄だからこそ
お互いに遠慮もないし、
寛容にもなれるのかもしれませんね。
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FUTAGO―ふたご― まとめ
あやかも読みすすめていくと、
あっけらかんとした性格で憎めないキャラクターでしたし。
なんだかドラマを見ているような、
他人の人生を覗いているような、そんな気分にさせる作品でした。
この作品は全5巻で、完結しています。
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