車谷晴子先生の
「兄が妹で妹が兄で。」を読みました。
妹を溺愛する兄、兄を愛する妹が織りなす
男女入れ替わりラブストーリーです。
「兄が妹で妹が兄で。」で検索して下さいね。
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兄が妹で妹が兄で。 のあらすじ
家事を完璧にこなす高校生、小泉陽太。
彼は6人家族の中で唯一のしっかり者として、
家事をし家族の面倒を見ています。
仲の良い両親と弟、妹、そしてなによりも溺愛している双子の妹の光。
彼は順風満帆な充実した日々を送っていました。
妹の光はまるで呪われて井戸から出てきそうなルックスで、
家族にさえ表情をあまり見せないし家族にさえあまりしゃべることはありません。
年頃の娘なのにものすごく暗いのです。
それでも、陽太は光のことをそれはそれは可愛がっていました。
でれでれしながら可愛い可愛いと連発し、
抱き寄せてはぐりぐりと頬と頬をくっつける始末。
通学中に光が疲れれば、おんぶをして学校へ行くことも厭いません。
完全なる兄バカだったのです。
純粋に兄として妹の光を愛する陽太です。
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兄が妹で妹が兄で。 のネタバレと感想
ところがある日、陽太は衝撃的な話を聞かされてしまうのです。
それは陽太の両親は再婚同士で、
実は光と陽太は血が繋がっていないということでした。
しかも陽太以外の家族はみなその事実を知っていたというのです。
衝撃の事実に思わず光にまであたってしまう陽太でしたが、
光は悲しげに微笑みながら陽太にキスをすると、
自分はお兄ちゃんと兄弟じゃないと知ったときに嬉しかった…とつぶやくのです。
そして家を飛び出してしまう光。
飛び出した道路には折悪く車が。
車にひかれる寸前の光をかばい陽太も車道へ。
ふたりは車にひかれてしまうのです。
光を盲目的に愛する陽太は、理想のお兄ちゃんなのかな~とも思います。
あんな風に世話を焼かれてみたいもんですよ。
そして事故とともに二人の心は入れ替わります。
心入れ替わりストーリーなんてよくある話ではあるんですよ。
しかしやはり車谷流です。
ひとすじ縄ではいかないのですよ。
あんなに暗くて引っ込み思案で人前じゃろくに話さなかった光でしたが、
陽太の体になるととことん”ドS”になるのです。
光は陽太の事を男として好きだったので、
陽太の体をこっそりいじりたい放題(多分)。
体が小さく弱い光の体になった陽太を挑発したい放題。
ドSの陽太のかっこいいこと!(中身は光ですけどね)
光の体の陽太は兄として、そんな光の態度をいさめようと頑張るのですが、
にひるに笑う光はどんどん調子に乗っていくのです。
そこに出てくるレズの同級生。
その子に飼われているペットの男子生徒。
陽太の心が入った光に恋する同級生。
登場人物が入り乱れ、さらに心も入れ替わり戻ったり、また入れ替わったり。
ドタバタしながらも物語は進んでいくのです。
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兄が妹で妹が兄で。 まとめ
ですが主軸としては、
陽太と光は両想いになれるのか…というところなのですが。
真面目な陽太は自分の体の光に処女(童貞)を奪われてなお、色々思い悩むのです。
光はずっと陽太の事を好きで好きでそれに変わりはないのですが。
ある意味、すごく純粋なラブストーリーです。
私は本当に楽しく読ませていただきました。
「兄が妹で妹が兄で。」は7巻まで出ています。
ストレートでシンプルなタイトルですが中身はとても可愛く濃厚な作品です。。
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