羅川真里茂先生の
「赤ちゃんと僕」を読みました。
母親を亡くし、父親と2歳の弟と暮らす小学5年生の少年が弟の面倒を見ながら、
学校や家庭で様々なことに向き合っていくお話です。
1991年の作品ですが、
実は子供のころから大好きで何度も読み返しています。
きっかけは友人から勧められたことでしたが、
気に入って全巻集めてしまいました。
登場するキャラクターがそれぞれ魅力的で、
悪役がいないというところも良かったです。
ものすごく感動するとか、切ないというわけではないのですが
不思議な雰囲気があり、自然に物語の世界に入っていける作品です。
「赤ちゃんと僕」で検索して下さいね。
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赤ちゃんと僕 のあらすじ
小学5年生の榎本拓也(えのもとたくや)は、
父親と2歳の弟・実(みのる)の三人暮らし。
母親を事故で亡くしたばかりだが、
少しでも自分たち兄弟のために働く父親の助けになるようにと
買い物などの家事を手伝い、弟の面倒も見ていました。
一方弟の実は2歳の子供らしく泣き虫で
わがままなところもありますが、
兄の拓也が大好きでした。
拓也がとにかくいい子ですね。
でも、心の内には悩んでいることもいっぱいあって
リアリティがあると感じました。
家族思いの拓也ですが、
家事に追われながら弟の面倒を見ているときふと
「実は僕の君主じゃない」と思ってしまいます。
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赤ちゃんと僕 のネタバレと感想
近所の人から実の泣き声について苦情を言われた拓也。
どんなにあやしても泣き止まない実に対し、
ついに感情があふれて拓也自身も泣いてしまいます。
そんなある日、実と散歩をしているときに
「このまま実を置いて歩いて行ったらどうなるのだろう」
と考える拓也。
考え事をしているうちにいつの間にか実がいなくなっていて・・・。
拓也の状況はどうしようもないもので、少し切ないですね。
家族が好きで助けになりたいけど、
弟にイライラしてしまうという葛藤もひしひしと伝わってきます。
結局なんだかんだ言っても弟の実のことが拓也は大好きなんですよね。
拓也はそのルックスと性格の良さから女子にも男子にも人気がありますが、
拓也にとって最優先なのは家族なのです。
読みすすめるとどんどんいろんなキャラクターが登場しますが、
どのキャラクターも魅力的です。
個人的にはゴンちゃんが好きですね。
小学生のころからこの作品を楽しんでいましたが、
中学生、高校生と成長するにつれ、
それぞれの世代の登場人物と自分を重ね合わせたりして
物語のとらえ方も変わっていきました。
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赤ちゃんと僕 まとめ
大人になってから読んでも、
小学生当時とは変わった視点で主人公・拓也のことを見ることができた気がします。
これからまた、年を重ねたら違う楽しみ方ができるのではないかと思いますし、
何度でも読み返したくなる作品です。
この作品は全18巻で、完結しています。
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